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英雄の魔女

リンドウ

[リンドウ]

キャラID
: HS978-681
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 124

ライブカメラ画像

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リンドウの冒険日誌

2020-10-13 12:40:39.0 2020-10-14 06:58:27.0テーマ:その他

【海底離宮攻略前日譚】壊れた世界、歪んだ奇跡⑬【蒼天のソウラ二次創作】


陽動組の活躍により、探索組は極めて穏やかであった。
元々、村に留まっているだけの怨霊は特定の場所を見張り続けると言った知能はなく、騒ぎのある方へ引き寄せられ簡単に探索組の進路から外れてくれた。
が、この探索が意外にも困難だった。元々、若き魔王の棲む海底の要塞に突入をコンセプトとした冒険者の募集をかけたので、戦闘に自信のある猛者は多くても回復、それも魔瘴浄化の専門家はいなかった。
なので、リンドウが示した作戦のうち、探索組の浄化とは村を汚染した最初の魔瘴の塊を除去してから。通常の呪文が効く範囲になってからが本番と言えた。そしてそれまでは、汚染地域を避けつつ慎重に進む。それが大まかな指示だった。

「…よし、オーケー。ここは通っても大丈夫そうだ。」

魔瘴に強い耐性があるのは、専用のスーツを身に纏ったネコギシくらいだ。
本来、一介の冒険者程度なら多少魔瘴の濃い地帯に赴く事もあるが、逆に言えばそれ以上の地帯は冒険者と言えど踏み込むことはない。魔瘴に限った話ではないが、アドベンチャーの枠を越える危険なものは任務と呼ばれており、そこから先は国の管轄だ。そこに冒険の香りと言って飛び込むのは、無謀かつ蛮勇と蔑まれるに等しい。ちゃんと心得ているのだ。
が、ネコギシはそういった危険地帯への任務を生業とするオカルトハンターでもあった。主な活動源は国から依頼される非公式クエスト、裏の世界から流れてくる依頼など。そういった身の上事情だったので、かいりに続き二人目のレイダメテスの件を知る知識人でもあった。
裏仕事と言うが、元々オカルト関係が職業兼趣味が成立するタチで、この手の任務はむしろ大好物だ。
ただ、仕事に引っ張り出されるスーツの方はそうはいかない。深海の水圧にも耐え、火山地帯に氷雪地帯、果ては巨大生物の胃の中でも溶かされないようにと、とにかくあらゆる場所への超常探求(オカルト・ハント)のためにどんどん彼のだけ高性能化していったスーツは、魔瘴の中でも安全な行動を約束できたが、軽くオーパーツに片足突っ込んだせいで改装代の名の溜まった請求書がエラいことになっていた。
ちなみに欲しい人がいれば一着お値段1億ゴールドから。連絡はおきょう博士まで。ドルブレイブの一員にはなれるかもしれないぞかいり。頑張れ。

「にしても、ヤバい代物がどんどん出てくるな…。」
「はい…私が知らないものまでありました。」

ネコギシやねるの驚嘆も最もだった。
村に入ったばかりの辺りにあった家屋には、よく手入れされた武器などがびっしりと並んでいるくらいだった。
魔物を仕留めるために、武器の精製や手入れは欠かせなかったのだろう。しかしそれを考慮しても、冒険者たちが使う、機能性とデザインの美しさを両立させた武器ではなく、ただ敵を仕留めるため、それ以外の一切の遊びを切り捨てたような獲物が大量にあるのは、とても崩れかけた家屋の壁に並んでいていい光景ではない。
かなり年季が入り、かつ業物と思われる刀や槍も発見できた。500年もあれば、達人と呼べるような戦士も輩出していたのかもしれない。
しかし、村の奥に進むに従い、今度は特級の呪具や呪術の書、それらによって生み出されてきた魔術や生成物の痕跡が数多く見つかった。

「皆さん、離れて。これは…触れちゃあいけない。」

あらゆる混ぜ物を見てきたブラオバウムも緊張する。古くなって黄ばんだお札が張られていた壺に入っていたのは、これでもかと詰め込まれた呪いの溶けた毒であった。

「これ、蠱毒厭魅、か…?」

蟲毒。壺の中に毒虫を大量に入れて蓋をし閉じ込め喰い合わせ、最後の一匹になった毒虫の毒を利用する、エルトナに古くから伝わる呪術の一種。それの上位版が蠱毒厭魅。その毒に怨念や呪いを注ぎ込み、より強い毒へと変えられたもの。錬金術も交じっているようであり、ここまで呪いの力が強い代物はマシロも初めて見た。

「さっきの壺にはモンスター…パンデルム、でしたっけ。何とか倒せたのでいいですけど…やっぱり余計なものは触れない方がいいですね。」

村の家屋の中には、モンスターを封じ込めたものもあった。魔族との戦いで利用しようと、徐々に魔物を自ら改良し、強力にしていったのだろう。魔物を恨んだ村が魔物を使うなど、何とも皮肉な話ではあるが。

「さて…そろそろ戻りましょう。もうすぐ村の最奥部ですし、ユウリさん達も気になります。」

呪術の蔵書、怨念の壺、生活続命、違法薬物、精神系魔術、etc…。興味を惹かれるものは数多いが、あまり深く掘り下げすぎれば”大元”が暴れ出すかもしれない。そう判断し、バウム達は最後の探索を切り上げた。
そして、戻った先には、村の最奥への道を防ぐ魔瘴や毒を取り除こうと、ねるやウサ子、ユウリが奮戦していた。
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