「…かいり。」
「うん。」
「これから、よろしくね。」
「こちらこそよろしくね、リンドウ!」
夜空の星を掴むような、ふたりの長く険しい冒険譚は、この日から始まる事となる。
幾たびの試練。幾重もの困難。それらに綴られる冒険譚は、決して楽しい事ばかりではない。
けれども、眩しく美しい喜びを迎えるために死力を尽くして戦い続ける彼女達は、確かにその手で未来を切り拓き続けていった。
そして、いつかの時代。どこかの場所。
二人が掴み取った幸せの存在する世界線は確かに生まれ、ハッピーエンドの可能性の芽吹いた未来は、ここに約束されたのである。
しかし、誰かに語られる二人の冒険譚はここまで。
そこから先は、また別のお話である。
Fin.