昨日は午後仕事のお休みをいただいて、先日封切されたドラクエ映画(ユアストーリー)と、毎年恒例のドラクエファミリーコンサート(今年は3)のはしご、という素敵なドラクエデーでした。
今日は映画についてのお話を。
映画を見る前には予備知識は一切入れず、まっさらな気持ちで見ました。
ただ、賛否両論わかれてる、ということだけは、耳に入ってましたが。
以下、ネタバレを含みますので、これからご覧になる方は読まないことをお勧めします。
物語はドラクエ5のストーリーをベースに進行していきます。
幼少期はだいぶ、すっ飛ばしてましたね。2時間くらいの尺の中であのストーリーを展開するのだから、そこは想定内でした。
まぁ、ちょっとさすがにそれ、端折りすぎじゃない?ってとこもあったけど、目はつぶります。
僕らの脳内で補完されてるしね(笑)
アニメーションもキャラボイスも、素敵だったと思います。
十分なクオリティでしたし、場面によってはちょびっと泣いちゃったりもしてました(笑)
世界にどっぷりとつかってました。
ビアンカの声をしてた方は、個人的に「あまちゃん」「ひよっこ」びいきなので、うまくやってるなって思いました。
フローラが思った以上にいい人に描かれてたけど、主人公にビアンカの好意に気がつかせるくだりは、ちょっと強引だったかな(笑)
まぁでもそれは、映画特有の話の流れとして、受け入れます。
他にもドラクエ5の本編の設定を無視してるところも多いんですが、それもそれで、別にあまりこだわりません。
ゲマさん、いやらしく描かれて、声もよかったですね。
まぁ、なんで最後やられちゃうのとは思った。何度でも石化すれば無敵だったのに(笑)
でも、それじゃ物語が進まないので、それもいいです(笑)
賛否両論、の本丸は、やっぱり「最後の10分」ですよね。
事前情報なかったので、確かにびっくりしました。
普通にラスボス倒してよ!それが僕らのドラクエ5だ!と息がる人も多そうです。
もう、それはド正論だから、否定もしません。
そもそもこの映画は、ドラクエ5を映画化することがコンセプトではないんですよね。
ドラクエ5をベースにした、僕らの脳内のお話?なんですよね。
あの頃夢中になって遊んでた、そこにスポットを当てようとした。
だからこその「ユア」ストーリーなわけで。
だから、こういう結末の持っていき方自体は、1つのアプローチとして、否定はしません。
まぁ、むちゃくちゃなところはあるけど、映画を見終わった直後に思ったのは「1本とられたわぁ~!」ってところ。
ただ・・
この映画で失敗だったのは・・・
「あの頃遊んだ」っていう懐古。わかるんですよ。
それは他人から映画を通して言われなくても、映画を見に来てる人なら、ほぼほぼ当然持ち合わせてる感情。
だからといって「うんうん、その通りだよね」って共感はできなかった。
それは「終わってから」話すべきことだから。
映画館にいる間は、その映画の世界観に浸ってたいんだよね。
それを、映画館から出る前に、映画の中で「現実に戻れ」と言われてしまったこと。
これ、音楽のコンサートで言い換えれば、どっぷり音楽聞いて、いよいよ最後盛り上がってきました!ってところで
「皆様、お帰りはあちらです」
ってアナウンスが入って、気がついたらアンコールの演奏も省略されて終わってました、みたいなもんだよね。
そこを「1本とられた」と思えず、世界観をぶっ壊された、と思うのは、自然な感情でもある。
ゲームが好きな人が書いた映画ではないから、ゲーマーの共感を得ようとして仕込んだ部分でそれを得られなかった。
ドラクエ10を趣味としてやってる人に対して、あなたの趣味なんですかと質問されたら
「趣味はゲームです」
「趣味はネトゲです」
「趣味はドラクエです」
「趣味はドラクエ10です」
4通りの答え方があるんですよね。
今回のドラクエ5でもそう。
ドラクエ5は「あの頃、入り浸った世界」だったり「思い入れのある作品」だったり・・・
人によってどう形容するか、それは人それぞれ。
ゲームだけど、ゲームって言わないで!
そう思う人は、少なからずいると思う。だから、こうなっちゃったのかな、と。
言いたいことはわかる作品だった。
でも見せ方が・・・最後の最後で、やっぱり「ドラクエ」が好きな人の書いたものではなかった。
そこが賛否両論の一端なのかな、と思いました。
ただね、ある意味、印象に残る終わり方だったことも事実。
映画を見た人同士で、賛否について酒でも飲みながら語らったとしたら、それは作品としては成功なんだと思う。
うーん、まとまらないけど、おわり!