くえすの冒険日誌

先日の日誌、ツイッター上のツイートに対してたくさんのコメントやメール、手紙、どこチャなどいただき、ありがとうございました。
たくさんの皆さんに心配していただき、本当にありがたかったです。

日誌を書いた翌日、午前９時に予約した眼科クリニックに行きました。
精密検査の結果やはり、右目に網膜剥離を起こしておりました。
検査の流れでそのまま、手術することになりました。

午後３時半から手術、ということだったのですが、午後１時から準備のための点眼が始まり、あと１時間くらいってところで服を着替え、午後３時に前倒しで手術が始まりました。
局所麻酔の目薬をし、心の準備がーなどといってる間もなく、布をかぶせられ、はじめますという挨拶とともにじゃばじゃばと目の洗浄が始まりました。

手術の具体的な記述は、人によっては読んでて気分を害するかと思うので割愛しますが、麻酔をしてても痛かったです。
意識はあるし、目を閉じれるわけがないので、、しかし、目の前に広がる世界は「異世界のような光景」でした。

手術中はその光景を楽しもう、楽しもうと自分に言い聞かせてはいましたが、体は正直なようでかなり血圧があがってたようです。
楽しもうと思ってても痛いものは痛い。けど「もうすぐ終わるからね」という声も聞こえて、終わらない手術はないと思って頑張りました。
もちろん、励ましをくれた皆さんのお名前を思い浮かべたこともあります。

手術は１時間半ほどで終わり、待機してくれてた家族と一緒にその日のうちに帰宅しました。
手術した右目には眼帯をしました。
手術の時も大変だったけど、実はこのあとがもっと大変でした。

細かいことは省略しますが、手術後翌朝まで、絶対に下だけ向いていてください、といわれました。
下しか向けないので、東京のど真ん中から家まで電車で１時間半、１人では帰れませんでした。

眼の中を縫ったので当然チクチクします。縫ったときの糸は時間がたつと溶けるのですが、今もわずかに感触として残ってます。

そして、下しか向けないということは、ベッドに寝れません。
椅子に腰かけ机の高さを調節して、一晩過ごさねばなりません。これが思いのほかつらかったです。

次の日（昨日）、再び眼科に行き、眼帯を取りましたが、視力がまったく失われている状態でした。
この状態から回復を目指すことになります。

１日立つと「下以外を向いてはいけない」が「なるべく下向き、でも上は向くな」になりました。
上を向いてはいけないので、あおむけで寝ることはできません。
寝返りを打つリスクもあるので、横向きに自分で固定して寝る感じです。
この状態は少なくとも来週火曜日までは続きそうです。

ちなみに「視力のない状態」というのは「上を見ようとすると何も見えず、下のほうは常に海の中でものを見てるようなぶよぶよ状態」です。
幸い左目は何もいじってないので、こうやって今ＰＣに向かって文字を打ってますが、精神的には実に落ち着かない感じです。

そして今日も眼科で診察を受けてきました。あ、昨日も今日も家族に引きつられてですが。
すると、その視力のない状態の上側にわずかに！ちゃんと見える「新しい世界」が見えてきました！

この「新しい世界」の光景が右目全体を覆うまでは、あと１０日くらいはかかるのではないかといわれました。
しかし、現状としては「術後の経過は良好」とのことです。

良好、とはいっても目を完全に開くことはできず、白目の部分は真っ赤です。

その後会社にも立ち寄り、見づらい状態でしたが最低限の仕事をこなして、しばらくお休みしますと頭を下げてきました（もともと下向いてるけど）

こうしてＰＣで文字を打てるのは不幸中の幸いですが、さすがに皆さんとＰＴ組んでドラクエするのはちょっと厳しそうです。
気晴らしにもなるのでオフインして１人で何かすることはあるかもしれませんが、やりすぎは眼にも負担になるのでほどほどにしようと思います。
（というか、まだドラクエする気分でもない・・）

もっと書きたいこと。伝えたいことたくさんあるんですが、まずは一言。

「心配して下さって、本当にありがとう！」

思った以上のおおごとになってしまい、点眼を含めた治療はまだ長く続きそうですが「新しい世界」を取り戻すため頑張ります。