造魔は 橋を わたるな!
深碧の造魔兵団、それは防衛軍界隈における魔境であり、忌避される兵団である。なぜそう呼ばれているのか?答えは単純だ。この兵団、いやこの防衛軍に参加するほぼ全員が防衛軍の未来に対して無関心だからである!
いまこの防衛軍には、チュートリアルというものが存在しない。するとどうなるか?後輩は先輩の背中を追いかけるほかに上達の道はないわけだ。その先輩が他人に任せっきりのプレイングをしていたらどうなる?後輩も、そのまた後輩もその背中を見て育つのである!初心者は誰しもミスをするものだ。それは仕方ない、私だってそうだった。だとしても「今だけよければいい」「自分さえ楽しければいい」そんなわけがないだろう!画面の向こうにも人がいるのだぞ!よりよき先輩の背中を示すためにも、皆で支えあおうではないか。そんな現状を打破するために、私は造魔兵団の意識改革をしようと立ち上がったのである!
造魔兵団標語 ほしごのおやくそく
ほ北上しない し知らない人についていかない ごゴーレムいっぱい倒す
評価ほしご!☆5
まず始めに造魔兵団における"全員南残り"とは何ぞやという話である。これはこの兵団のバトルをクリアするための、いわば戦術である。ほかの戦術もあるが、それはおって話そう。ともかく、私は全員南残り戦法を支持しているということだ。
皆も知っての通りこの兵団はオーガの獅子門が舞台で、このマップは光の河を隔てて南北に分かれているのが特徴だ。ここで、スタート地点を"南"、橋をはさんで向かい側を"北"と呼ぶわけだ。つまり、全員南残りとは、同盟8人誰一人として橋の向こうへと渡ってはならない。橋の中央をうろつくのも控えるように。という戦術である。
つぎに、全員南残り戦法によって得られるメリットを話そう。
まずなによりも大きいのは、"覚えることが少ない"ということだ。スキル回しや役割分担、難しいことはいくらでもあるが、そんなことはまだ考えなくていい。『造魔は橋をわたるな!』この戦術に必要なのはそれだけだ。
ここで少し、ここまで読んでくれた努力家な初心者諸君に向けた話をしよう。諸君らはアストルティア防衛軍の参加条件に思うところはないだろうか?"レベル90以上"本当にそうだろうか。「迷惑をかけそうだからまだ遠慮しておこう」そうは考えなかったか?この深碧の造魔兵団においては、そんな心配は無用だ。"全員南残り"を徹底すれば、どんな職業でも、どんなレベル帯でも参加してもらって構わない。大事なのは、"仲間と協力する"その意志だ。諸君らの参加を心待ちにしている。
さらにつけ足しておこう。防衛軍には支給アイテムという特別なアイテムがある。これには2種類あり、各自がバトル開始時に勝手に持たされるものと、バトル中に突然フィールドに出現するものがある。前者は皆に配られるものなので好きに使って構わないが、後者はPT8人のうちアイテムを取った1人しか使えず、使いどころを間違えれば防衛失敗の引き金にもなる危険なシロモノだ。だが安心してほしい。造魔兵団はやさしい兵団だ。その程度では失敗しない。アイテムはコマンドのどうぐから使えるので、気軽に練習するといいだろう。
『スティックで聖女の守りを撒いてもなにもかわらない。
武器を持て冒険者たちよ、団結せよ!』
ここまではこの戦術の素晴らしさを語ったが、当然欠点もある。それについて私の考えを述べて演説を終わろうと思う。
語るべきは門番戦法と討伐タイムであろう。門番戦法とは、1人だけが南に残って雑魚敵の相手をし、他7人でボスを叩きにいく戦術である。正直言ってこちらのほうがタイム短縮になり、そのぶん周回効率も高い。だが私はこれに異を唱えたい。これには3つ理由がある。
1つ目は門番の押しつけあいが発生するという点だ。見ず知らずの相手とマッチングして、「お前が今回の門番な!じゃあ俺たち北上するから!」それはおかしいだろうということである。そもそも北上したとて討伐タイムは30秒縮むかどうかである。
2つ目は初心者さんの覚えることが増えてしまうという点だ。門番はたった1人で大量の敵を相手にするため非常にリスキーな戦術なのだが、戦力的に門番戦法が無理な場合も多々ある。その状態で今回は南残りなのか門番かとしてしまうと初心者さんは混乱してしまうし、何より明らかに戦力が足りていないのに北上する人が現れる可能性があるから門番戦法はやめてほしいのだ。私は討伐タイムよりも参加ハードルを下げる道を選ぶ。
3つ目は、アストルティア防衛軍は"8人同盟協力バトル"だからこそ、集団行動に重きをおきたいという思いからだ。意見が合わない人がいることはわかっている。それでも私は一期一会の仲間と協力し、肩を並べるのが好きなんだ!
演説は以上だ。