よく来たな 我が弟子よ。
およそ2年ぶりのフィッシングコンテストだな。楽しみにしておったぞ。
さて昨日までに・・・ん?依頼の仕事はどうしたかだと?
何を言っている?レンドアにハルモスのやつがいるはずだが?
あぁ、私はアストルティア釣り推進委員会の老師部調査研究課の者だ。
ハルモスは老師部育成支援課の者で、通常レンドアで弟子たちに依頼を出しておる。私とは別人だ。
ふむ、見た目の問題か・・・それについては老師部でも意見が割れておる。だが老師部の規則としてある以上すぐにどうこうすることはできん。許してくれ。
それよりも2年ぶりのコンテストは楽しんでおるか?
なにっ!?報酬がもらえればそれでいいだと!?
そんな悲しいことを言うと師範部が泣くぞ・・・?まぁ話ぐらい聞いていけ。
ああ、これはあくまで私の考えだからな。参考程度に聞くが良い。
まず、昨日までに1,291匹の旬の魚を釣り上げた。
今回は前回の反省を活かし、旬の魚の数とサイズだけでなく逃がしてしまった数、他の魚が掛かった数、そして天候についても記録を取ってある。
まずはそれぞれの数と割合だ。釣りをした総数は1,620回。各釣り場でそれぞれ540回だ。内訳は
旬のエビ:1,259匹(77.7%)
えびせん: 32匹(2.0%)
ロスト : 0匹(0%)
他の魚 : 329匹(20.3%)
となっている。
旬のエビとえびせんを合わせた旬の魚が掛かる確率は80%ほどだな。
ただし、釣り場によってこの割合が異なる。
釣り場ごとの旬率はおよそ
ミューズ :72.2%
ゴブル :86.9%
プクレット:80.0%
とミューズが少し掛かりにくく、ゴブルで掛かりやすいようだ。
数を稼ぐならゴブルで釣るのが良いということになるかな。
これは前回も話したように釣り場にいる魚の種類やレア度、そして師範の言うように天候が関係しているのだろう。
釣り場ごとの荒天率はおよそ
ミューズ :15.2%
ゴブル :52.8%
プクレット: 6.5%
となっていた。
プクレットはずいぶんと穏やかなのだな。
こうしてみるとゴブルは先ほどの話で説明できるのだが、ミューズとプクレットで旬率が逆転しているような気がする。
晴天時と荒天時を分けてみてもプクレットのほうが旬率が高いのだ。
他に何か要因があるのだろうか・・?例えば釣り場のレベル、魚の気性の荒さ・・・いや、それではゴブルとの関係がおかしくなるか・・。
ふむ・・・レア度の影響が大きく釣り場のレベルも影響してくると考えれば・・・。
難しい問題だな。だがこういった謎を解明するのも我々調査研究課の仕事だ。いつか必ず解き明かしてみせよう。
さて、気になるのは旬の魚のサイズだろうか。
えびせんについてはまだサンプルが少ないので後日話すとしよう。
師範もサンプルがたくさん欲しいと言っておったから良ければ弟子たちも協力してくれ。
旬のエビについては釣り場によるサイズ分布に違いはない。
およそ740~820cmがよく釣れていて、小さいものでは540cmぐらいまでが比較的釣れやすいようだ。
ピタリ賞は今回は810.0cmとなっている。
これまでに釣ったデータから推測するに、ピタリ賞が掛かる確率はおよそ1,500分の1といったところだな。
がんばって釣り続けていればそのうち釣ることができるだろう。
私は・・・まだ釣れておらん・・・。
ランキングに入るようなサイズについてはもはや運と言うしかあるまい。
よほどの強運をもって釣り上げるか数で勝負するしかないだろう。
まだコンテストの終了まで10日以上ある。諦めずにともにがんばろうではないか!