よく来たな 我が弟子よ。
調査研究課は何をしているかだと?
我々は文字通り調査や研究をしている。
どこにどんな魚がいるか、どの魚が掛かりやすいのか、弟子たちに危険な場所はないか、などだな。今は調査研究の一環としてコンテストに参加している。
そうそう、世界各地の釣り場にいる魚の種類やレア度などが分かるようになっているだろう。
あれも我々調査研究課の仕事の成果だ。
どうやって魔界や天界に行っているかだと?
それは老師部に伝わる秘伝の術を用いたものだ。教えることはできん。
さぁ、コンテストも残り3日となったな。
ランクインできそうな旬のエビは釣れておるか?ピタリ賞はどうだ?
私はピタリ賞のほうは釣りあげることができたのだがランクインのほうはきびしいな。
3000匹は釣ったというのに一向に釣りあげることができん。
やはり運が足りないようだ。
遥か昔、かつて伝説と呼ばれた時代にはラックの種なる運気を上げるアイテムがあったと言われておるのだが・・・どこかにないものだろうか。
どこかの錬金術師にでも依頼してみるか・・・。
さて、旬のエビのサイズについてだが、以前に通常よく釣れるサイズは820cm程度までという話をしたな。
あれから私はそれを超えるサイズを4匹釣りあげておる。
サイズは832.0~921.5cmだ。
通常の範囲からは逸脱してはいるものの、この程度ではランクインは無理だ。
4匹程度では統計とはとても言えないのだが、このうち上位3匹は荒天時に釣りあげた。
荒天時に大物がかかりやすい、という情報は今のところないのだが、天候により旬の魚が掛かる確率が変わるというのならばサイズ分布にも変動がある可能性は否定はできん。
ただ晴天時と荒天時でのサイズ分布を比較してみたが、特に有意な差は見られなかった。
あくまでもたまたま荒天時に釣れただけ、という可能性もありうる。
結局何のデータも示すことはできないが、やはり晴天だろうと荒天だろうと釣り続けるしかあるまい。
残り3日、無心で釣り続けるとするか。
全てはマンタプリズムのため!!
・・・いや、無心、無心でな!