(この日誌の内容はフィクションです)
最近になってアストルティアで見かけることの増えた魔剣士であるが、その出自は未だ謎に包まれている。
アストルティアの6種族とは異なる種族に密かに継承されてきた職業とも、またはそもそもアストルティア自体に存在しなかった異世界の職業とも噂されているが、真相は闇の中だ。
しかし我々取材班は魔剣士のルーツに関すると思われる有力な情報をつかみ、密着取材を試みることに成功した。
ここでいつものようにレテリオ氏による当番組のタイトルコール。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
WOOOooooOOowooooOoowowowo!!!!!
オレたちは『原初(オリジン)』に出会った…!
野蛮人?ソイツは褒め言葉だ…
湧き上がるプリミティヴなビートに震えろ!
都会に飼い慣らされたオレたちは、誇り高き戦士の原初の力に驚愕する…!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ということで、今回取材を引き受けてくださったのが写真のR氏(仮)だ。
緑の鎧に身を包んだレベル87(取材当時)の魔剣士である。
暑くないのか気になって聞いてみると、はい、暑いですと率直かつ普通な答えが帰ってきた。
レテリオ氏の大仰なタイトルコールと早速齟齬が生じているが、いつものことなので別に気にしない。
顔出しNGかと思いきや、全然そんなことはなかった。虹をバックに撮影することも引き受けてくれた。
けれど会うたびに身長や雰囲気が変わっている気がするのだが、他の連中は何故か何も疑問を持たない。
目の錯覚だろうか。いやそんなはずはないと思いながらも次第にR氏にそれを追及してみようという考えが雲散霧消してゆくのは何故なのか。という疑問が浮かんでは消え、疑問が…(以下意味不明な文が続いていた。寝ぼけていたのだろう)。
豊かな自然、美しい自然というのは、所詮都会から見た一面的な生命の賛美でしかないことを取材班は気付かされる。
同行したレテリオ氏が思わず「ジャングルは…暴力だ!」と呟くほどに、そこは過剰で無秩序な生命力に満ち溢れていた。
R氏は群がるグリーンシザーを魔剣士の技で倒し、取材班に道を切り開いてくれた。
そこで取材班は聞いてみた。
「その魔剣士の技はどこで習得されたのですか?」
R氏は答えた。
「最近グランゼドーラで魔剣士になれたので、経験を積んで覚えました」
「えっ…そ、それでは経験はここで積まれたのですよね…?」
「いえ、経験はメギストリスで日替わりクエストを受けたり、ここよりもっと強いモンスターを相手にして上げています」
R氏はまたも率直かつ普通な回答をする。
それでジャングルの女戦士が魔剣士のルーツを握っているなんて言ったのは誰だ、と取材班はお互いを非難し合う羽目になった。
取材は結局当たり障りのない紀行ものになってしまったが、まあ無難に楽しめるジャングルツアーではあった。
R氏もまた雰囲気が変わっていたような…ちょっと不思議な感じの人ではあったが、その緑の鎧はレテリオ氏もコーデ神託するほどにイチ押しである。
魔剣士のルーツを巡る取材は振り出しに戻ったが、こういうものは急がば回れだ。
今回の旅が、数年後、数十年後、思わぬ発見がある資料として再発見される…ということも稀にある。
そんな過去の自分たちとの再開に期待しながら、今の我々は次の取材に出かけよう。
(完)
★ 今回のさよならマイコーデ ★
今回入れ替わりで消えたマイコーデです。
ドルバイクに乗る時などお気に入りでした。
腕の獄獣のうであて以外は入手が簡単なことも消す理由につながりました。
でもやっぱりマイコーデを消すのは勿体ないです。
登録枠50くらいほしいです。
今回の新作マイコーデは、そのマイコーデ枠不足対策の一環として、登録部位の表示・非表示でイメージチェンジできるようにしました。
ご存知の方も多いとは思いますが、マイコーデを着るときに『登録した部位だけを着る』を選ぶと、現在の装備とマイコーデの装備の見た目を混在させることができます。
うまく扱えばとても便利なので、ぜひ試してみてくださいね。