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ドラゴンの女神

ポン・ポコナ

[ポン・ポコナ]

キャラID
: PF164-728
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 131

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ポン・ポコナの冒険日誌

2024-09-29 14:23:21.0 テーマ:その他

愛の記憶の糸を紡ぐ、聖女の名はリーラ 終章 下

詩人リザの来訪により

空まわりしていた歯車は動きだし。

母を想うリーラは、ふたたび
歩き出すのでした。 リザ『こう見えて私、500年は生きているの…』

リザの話はこう…

【おうじょのあい】というアイテムは
今まで聞いたことがない。

ただ、想う気持ちを増幅させ共鳴する力を
手助けするようなアイテムなら作れそうだと。

ドラゴンの神秘の力が宿る
【竜のうろこ】を媒介に指針を錬金すれば
きっと道が切り拓かれるに違いない。

リザ『…可能なら私も欲しいものです』

リザの住んでいる王都に腕の良い錬金術師が
居ると聞き、リーラは王都を目指すことにした。 では竜の竪琴を拝借して

リーラ『さあ、妖精ちゃんたち~出番だよっ!』

♪この道 わが旅 果てしなくつづく
出会いと別れを くり返しながら
いま 夢を熱く燃えたぎらせ
あしたへあしたへ 歩き出す…

そのしらべは
リザの心にある王都の記憶に共鳴し
夢の扉を生成した。

リーラ『ふふ~、これがリザの言う王都だね』
(ドヤ顔)

リザ『驚いた!』

ドヤ顔のリーラが一変し、うつむきながら
こう言った…

リーラ『でも、出れないのよっ…』

扉をくぐったはずのリーラが
リザのうしろから歩いてくる。

リザ『リーラちゃんはこの空間に紐付いているのね』
リザはリーラをペタペタとさわりはじめた。

……


リザ『このティアラね…』

すごい力…複雑に絡まる運命のような糸

リザ『ごめんなさい…
   …3日、それ以上は無理』

リーラ、恐ろしい子。
こんな呪いのような封印を抑え込んでいたなんて。

リーラ『大事なティアラだから
    はずしたくないんだけどしかたにゃい』

リザ『普段、王都では人として暮らしていたから
   私の格好でリザとして振る舞うといいわ、
      こう見えてけっこう有名なのよ♪』

こうして

王都へと向かうリーラなのでした。 そこは、復興していくラダトーム城よりも
遥かに賑わう城下町が広がっていた。

初めてくる王都に懐かしさを感じながら
街ゆく人に『リザだっ…』と好意的な視線を浴び
まんざらでもないリーラ♪

しかし、遊んでいるひまもない。
足速に錬金術師を訪ねると
思ってもいない事態に…

術師『…っ!』

リーラの顔を見るなり泣き崩れる術師。

術師『よくぞご無事で…
   エリザベス王女!』

リーラ『!』
聞いてないよ~!
いや、しかし時間ないからっ!

リーラ『苦労をかけた…して
    たのみたいのだが…』

術師『これは見事なうろこ…
   なるほど、指針を錬金して旦那様を探す
   コンパス的な増幅機とは流石です』

一晩で仕上げる。
そう告げると険しい顔で
店の奥へと消えていった。

……
………

その夜は、とても綺麗な月が夜空から
人々を照らしていた。 リーラ『やっと、会えるの?』

あの優しいぬくもりに…
忘れかけている笑顔に…
あの子守唄も…

やさしい光に包まれて

仰げば浮かぶ 母の顔

遠い記憶は朧月のよう

リーラの見上げる月だけは
なぜか、歪んで見えていた。


           終
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