*迷子の子竜2*
(前回の続きです<(_ _)>)
自分とチビスケを肩にのせ、次の目星をつけている種族の元へ向かっていた
あいつらは常に走り回っており、無事出会えるかが不安だったが・・
結構な距離を歩き、ようやく今までの経験上その種族をよく目撃するポイントについた
「チビスケ、ここでしばらく待つぞ」
チビスケ「ギャウ?ギャウ?」
とくに何もない平原で立ち止まったままなのを不思議に思ったのか、チビスケはキョロキョロしている
しばらくすると猛スピードで向こうから近づいてくる何かが見えた
・・・ダッシュランだ、自分が探していた種族だ
ダッシュラン「オレッちは風だ、風になるんだぜ~!」
そのような事を言い、猛スピードで駆け抜けていく
自分は急いで声をかけてみたが、ダッシュランは止まることなく、はるかかなたに行ってしまった
チビスケ「ギャウ!ギャウ!」
どうやらチビスケはあまりのスピードに興奮しているようだ
「しかし、予想以上にすばしっこいやつだ、どうやって声をかければいいのか・・」
そう悩んでいると、さっきの?ダッシュランが自分の前に戻ってきた
ダッシュラン「お前、何かオレッちに声をかけなかったか?」
そうこちらに問いかける間もせわしなく足踏みしている
また立ち去られては大変だと思い、自分はあわてて質問してみた
「この子竜の親を探している、何か知らないか?」
ダッシュラン「う~ん、残念だがオレッちがみたことない子の姿だな。じゃあ急いでいるんで・・あばよ!」
そう言いきる前にダッシュランはこちらを向いたまま走って行ってしまいました
「そうか、呼び止めてすまんかった・・て、おい!前をよくみて走らないと・・」
・・・・ドゴーン! にぶい音が響きわたった
ダッシュランは大きな岩に突っ込んでしまい、その場に倒れこんでしまった
ダッシュラン「お・・オレッちは星に・・星になるんだぜ・・?」
「やれやれ、どこまでもせっかちなヤツだ・・」
そう言い、自分は倒れたダッシュランの元にかけつけ、何度かベホイミをかけてやった
「これでしばらくしたら大丈夫だろう、チビスケは慌てんぼうにならないよう気をつけるんだぞ」
チビスケ「ギャウ!」
残る目星は1つ、しかしもう日が暮れてきた
その場を目指すのは明日の朝からにし、今日はこの辺で野宿するとしよう
自分は河辺でぐんたいがにを1匹しとめ、キャンプの火で豪快に焼き、チビスケとわけて食べることにした
チビスケ「ギャウ♪ギャウ♪」
「ははは・・、チビスケは小さい体なのにすごい食欲だな」
こうして自分とチビスケは眠りについたのだった
続く