私が常日頃から言っていることではあるが、僧侶はサボってナンボである。
普通に受け止めるとこの言葉は不謹慎に見えるかもしれない。
だが、昔も今も、ヒーラーはサボってナンボであるというのが私の結論だ。
これは別に味方を見殺しにしてただ見ていろ、と言うわけではない。
また、強戦士の書1ページ目左側程度の相手を
レベル99の僧侶が相手取るような楽勝な状況では
左手で麦茶飲みながらスクワットしつつベホマラー程度をぶっぱなすだけで
実際にはサボってるようなものだからこれも関係ない。
これは適正レベルの相手と戦う場合に適用する言葉である。
適正レベル戦闘下での僧侶は常にブラック企業じみた作業量を求められるのだ。
この作業量の増大に押しつぶされた時、僧侶は死ぬ。
精神的にかは、物理的にかは知らないが、
精神的に死ぬ場合は『ハゲる』とも言われる。
なお、私はハゲではないしヅラでもないから安心して欲しい。
私がまだ精神的に死んでいないのが何よりの証拠である。
話を戻そう。
僧侶は、しばしば作業量の増大に悩まされる。
だから、『作業量をこなす』のではなく
『作業量を減らす』ことを考えていくのだ。
例えば戦闘開始直後…所謂開幕について。
ここでよく挙げられる作業量増大の原因は死者が出ることだ。
死者が出れば
・死者蘇生
・蘇生後の回復
・バフ(強化魔法)の張り直し
の3つが同時に作業として発生する。
最低2ターンは確実に先手を取られるのだ。
あなたがベテランの異世界探索者なら、2ターン先制の意味は分かるだろう。
一気に敵にペースを取られてしまうフラグが立ってしまうわけだ。
あなたがカッコイイ私がここから逆転する、
みたいな展開を実現したいのであればまあ、別にイイけど。
死者を出したくなければとにかく最初の動向を見守ることだ。
二連続で同一メンバーがターゲットにでもならない限りは
合間にベホイムあたりを挟めばリカバリーは十分可能だろう。
しかし、死者が100%でなくなるというわけでもない。
シャインソードとか開幕痛恨とか、そう言う場合もあるし、
ヤムチャさんばりに味方が油断してた時も避けられない事故になることはある。
そう言う時はアレだ。諦めろ。
運の悪い状況が最初にやってきただけだと悟れ。
うろたえないのもまた僧侶だ。
続く