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悪夢妖精

アヤタチバナ

[アヤタチバナ]

キャラID
: YT861-800
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: まもの使い
レベル
: 125

ライブカメラ画像

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アヤタチバナの冒険日誌

2020-01-03 21:07:35.0 テーマ:その他

00[NIGHTMARE]-悪夢-3

「おい、生きてるか」
聞き覚えのある声を頼りに意識がゆっくり引き戻されてゆく。夢は、どうやらもう見なかったようだ。入れ替わりに見たのはプクリポ特有の大きな目。我が家のコンシェルジュの一人、プクリポのデランナの猫目が物言いたげに細まる

「酷ェ顔色だ。幽霊でも見たか?」
「ただの夢さ」
「無限ループで毎度死ぬ夢がか?一度精神的なセラピーでも受けに行きゃいい」
「生憎と仕事が忙しくてね」
話を打ち切ってベッドから上がる。医者の世話になる気など無い。身支度をしようとクローゼットの方へ歩くが、しかし窓からさす嫌に眩しい陽光にたじろぐ。ギラギラ光を反射した黒鉄の大剣を不意に思い出す

「訂正。最近じゃオマエのが幽霊みたいになってんゾ」
家に居れば毎日主人を見ている彼女の観察眼によれば、自分の主人は[弱っている]と見えたらしい。着替えをするボクの横に付いてテキパキと装身具を手渡しながらも、その大きな瞳で健常時との挙動の差異を読み取っているのだ。一通り済んだのでボクは部屋を出て食堂へ、デランナは嵐の後のような状態のベッドからシーツを片付けだす。小さな身体で良く働く彼女の声が背中にかかる
「新聞見てみろよ。スゲェことになってんゾ」


[六種族の祭典 強襲さる]
[勇者姫アンルシア殿下、ラグアス・メギストリス国王子殿下、正体不明の賊によって拉致される]
[メギストリス国、ナブレット氏を国王代理に]
[諸国、王族拉致に対する警戒を強めると共に各国連携した対応をとると強調]

香り高いコーヒーの横に置かれた新聞の一面。まるで大魔王が討伐され平和となった世界という真っ白なテーブルクロス(国際社会)にぶち撒けられたコーヒーの黒いシミだ。王族とはいえ、先の[海底離宮突入作戦]においては多大なバックアップを施してもらった此方としては心配しないわけは無かった。今回回ってきた仕事は、よもやこの件絡みの事であろうか

紙面をめくり三面目。今回の件について些かキナ臭い陰謀論説が展開されていて眉をひそめる

[犯人はグランド・タイタスの就航スケジュールを熟知していた?]
[クーデターの兆しか?首脳陣を狙う人攫いの影]
[ヴェリナード海軍将校、軍備増強を進言
「護衛艦を出し惜しみせねば防げたのでは?」]

特に最後は如何にもタカ派の御仁が戦艦を造る口実を得たと言わんばかり。非常事態宣言一歩手前のような国際情勢で軍拡とは、むしろ他国を無闇に刺激しかねなくはないか?オマケに[実行犯]は他国に雇われたスパイではないかと嘯く始末。流石に女王陛下もこの発言に対し「口を慎みなさい」と場を瞬時に鎮められたようだが

「あの、ハナちゃん。朝食が冷めてしまいますわよ」つい読み込んでしまったようだ。目線を文字の群れから上げ少しボヤけた後、オーガの料理番の整った顔が見えた。ジークリンデはその美貌に困った表情を写していた
「ごめん、リン」
「いえ。どうかお早めにお召し上がり下さい」
一見事務的かつ礼儀正しい返答だが、置かれた新聞とボクとを交互に見る目線は不安そうだ。聞きたかったに違いない。今回の仕事と世間を騒がす大事に関わりがあるのか?残念ながら今のボクはその解答を持たない。心配しないでと言う代わりにトーストをかじって見せる

大体、国家解体など狙うなら船ごと爆破でもしてしまえば良い話だ。極めて短絡的だが、効果的。もっと別の目的が?だどしたら何か?ラグアス王子はともかく、誘拐されたのはあの[勇者姫]だ。仮に[大魔王]の残党が悠長に[誘拐]などという手段をとるか?秘めた力が狙いか?単純に人質なのか?結局考え込んで食が進まないボクを見てリンは更に心配そうに目線を落としてしまった

(もう、ハナチャンお行儀が悪いです!アタシが代わりに食べちゃうズラよ!?)
頭の中に声。この声はボクにしか聴こえないものだ。声の主の名は、アヤ。ボクの[同居人]だ
「リン。ご飯を持ってきてくれるかな?アヤが出るって」
「あら、アヤちゃんが。ただ今お持ちしますわね」
すぐに元気を取り戻したリンがキッチンへ。予め用意しておいたらしい料理が次々並んでいく。朝食の範疇にない量が。電気が奔ったような感覚を覚え、身体が一瞬[弾ける]。閃光の後椅子に座っているのがエルフではなく傍目には人間の女性に見える存在になっても驚くものはこの家には居ない。もう見慣れてるのだ。そして勿論、アヤの扱いについても我が家のコンシェルジュは熟知していた
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