(本日行った推理イベントのエピローグになります)
ビルのある一室で2人の男が話している。1人はスーツに身を包んだいかにも立場の高そうな男。おそらくこの立派な部屋の主であろう。もう1人はスーツの男への態度を見るにおそらく部下なのだろう。スーツに身を包んだ男が口を開く。
スーツの男「死なせてしまったのは失敗だったな。」
部下らしき男「申し訳ありませんでした。まあこの件はあの古畑という刑事の過失としてかぶってもらってはいかが?」
スーツの男「まあそれでもいいんだが、あいつもいい手駒になりそうなんだよなあ。」
部下らしき男「ボス・・・私は危険だと思います。」
コンコン。扉をノックする音がする。スーツの男は扉のほうを見た。もう1人の部下らしき男の姿はすでに消えていた。
古畑ガン三郎「刑事局長はいらっしゃいますか?古畑です。」
刑事局長「君か・・・。入りたまえ。今回の事件はお疲れ様だったね。」
古畑ガン三郎「いいえ、彼を死なせてしまったのは不徳のいたすところであります。どのような処罰でも・・。」
刑事局長「まあ、堅苦しいことは抜きにしようじゃないか。私もあの件に関しては責任がないわけではない。君1人に責任を取らせるようなことはしないよ。」
古畑ガン三郎「・・・ありがとうございます。」
刑事局長「ところで・・・1つ聞きたいのだが、古畑くん。」
古畑ガン三郎「はい、なんでしょう。」
刑事局長「君はあの・・怪盗紳士とかいう人物をどう思ってる?」
古畑ガン三郎「どう・・とは?」
刑事局長「まあ特に他意はないんだ。思ったことを何でも言ってくれまえ。」
古畑ガン三郎「はっ。美学のようなものを持っている点でほかの犯罪者とは違うのは認めます。しかし法を犯していることには違いありません。次は必ず捕まえて見せます。たとえ後悔することになったとしても・・・。」
刑事局長「・・・そうか。よくわかった。下がってよろしい。」
古畑ガン三郎「はっ。失礼いたします。」
コツコツコツ・・・古畑と呼ばれた男の足音が遠ざかっていく。いつの間にか刑事局長の隣にはさきほどの男の姿があった。
怪盗紳士の部下「何か・・・感づいているようですね。」
怪盗紳士「お前もそう思うか?ふー・・・・そろそろ限界かもなあ。おそらく次が最後だろう。」
怪盗紳士の部下「私は地獄の果てまでお供しますよ。それがあなた様の亡き父上との約束ですから。」
怪盗紳士「相変わらず堅苦しいやつだな笑。お前との付き合いも、はや30年か。父が亡くなったのが俺が10のときだから、俺はお前のことをもう1人の父親だと思ってるよ。」
怪盗紳士の部下「ボス・・いえぼっちゃん・・・もったいないお言葉…」
怪盗紳士「ぼっちゃんはやめろ笑」
そう言って笑う刑事局長の顔には部下の男に対する確かな親愛の情が見て取れた。しかし彼は知らない。最後の事件で彼らを待ち受ける残酷な運命を。
To be continued to the next case .