2015-11-19 22:23:41.0 2015-11-19 22:54:35.0テーマ:その他
何故オンラインゲームで不正を行ってはいけないのか、ありきたりな回答ではなく解りやすく”本質”を語ってみる(3)
続きです。
殴り書きの日誌ですが、そろそろ纏めに入ろうと思います。
本日誌のテーマである「何故不正がダメなのか?」を簡潔にしてみる。
簡単に言おう。その鍵は、利用規約に全て詰まってある。
ついでだから、脱線しまくる。
●共有アカウントがダメな理由
>第1条(3)
>3.「ユーザー」とは、本サービスをご利用になるために、
>本規約に同意の上で第5条の定めに基づきユーザー登録をされたお客様をいいます。
◎コメント:
つまり契約した時点で、責任の所在は全て同意した本人でなければならない。
よって、この時点で「共有アカウント判明=速攻BAN」これがオンラインゲームの「常識」。
ただ国民的RPGであるこのDQXにおいてはその理屈が”全く通じない”。
だから皆堂々と「別人が操作してまーす^^」とのたまうわけであるが、
スクエニHDはキャラクター引っ越しサービスなるものまで準備して、
『1アカウント=同意した1個人』を”推奨”する立場にとどまっている。
●損害に対する最終的な「破防法」
>第5条3
>3.ユーザーは本サービスを自己の責任において利用するものとし、また、
>この利用に際して他者又は当社に対して損害を与えた場合は、
>自己の責任と費用を以て当該損害を賠償するものとします。
◎コメント:
はてさて、大なり小なり損害は与えている、または拡散するかもしれない現状、
損害額は容易に出せるし請求するのもまた然り。
●更に話は脱線して、RMTがダメな理由
A:第1条9
>9.「プレイヤーデータ」とは、ユーザーが「ドラゴンクエストX」をプレイすることで当社のサーバー及びユーザーのハードウェア(家庭用ゲーム機又はパーソナルコンピュータ、及びその関連機器をいいます)に蓄積されるデータをいいます。
B⇒第10条全般とくに(1)
>1.ユーザーは、当社のサーバーに蓄積されたユーザーのプレイヤーデータその他の情報について、いかなる知的所有権、請求権その他何らの権利も有しないものとし、それらを複製、頒布、その他利用する権利及び削除する権利を当社又は当社の指定する管理者に与えたものとします。
C⇒第8条(1)
>(1) 本サービス内で取得したゲーム上の通貨、キャラクター、アイテム、ポイント、データ、情報等を、直接、第三者による仲介又はインターネットオークション等その手段を問わず、売買等、金銭その他現実世界における対価を授受する形でのあらゆる譲渡、譲受、貸与、借用等する行為(いわゆるRMT(リアルマネートレード)を含みますが、これに限られません)。本サービス内におけるユーザーの行為に対して金銭その他現実世界における対価を授受することも含む。
◎コメント:
Aでは何を言いたいかというと見たとおりですが、
「デジタルデータ」とは何ぞや、という定義から入り…。
Bでは、Aで定義された資産は全てあなた(契約したユーザー)の所有物ではなく、契約に基づき「貸与をするにしか過ぎない」事を指している。
Cでは、見たままの処罰ですが、つまりこういう事です。
『TSUTAYAで借りたレンタルビデオを人様に勝手に売る行為』
これに他なりません。
しかし残念ながらこれ、現時点の法律では裁けないんです。
何故なら、他のゲームのビジネスモデルでは、「RMTが前提」に組まれているゲームもあるし、
BOTを搭載して、「BOTを使いたいなら金払え」というモデルも存在しているからです。
故にスクエニHDでは利用規約ではこれを謳い、自社の定めた規約に従い、自社でタスクフォースを組み、対応するしかないんです。
哀しいかな、結局以下になります。
犯罪の壁:不正アクセス禁止法に抵触するハッキング行為
親告罪の壁:スクエニHDが不利益とこうむった場合に訴訟を起こす行為
利用規約の壁:BOTにRMTと、不正アクセス禁止等、其の他、ありとあらゆる迷惑行為の壁。
RMTに関して、ヤフオク憎し潰せをのたまう輩が居ますが、完全に筋違いなんですこれ。何故なら、ヤフオクは「法律に抵触する」例えば希少動物、薬物、危険物という法律は遵守しているからです!!
とまあ、こういうわけでありますが…。
※米国の実例で、ツールを販売した個人が懲役2年食らったケースもある。そしてその実害は法律違反に加えてスクエニHDの”損害”の具合によって上がる為、上記の限りではない事に注意が必要です。
PS。
そういやあ、どっかで連打ツール使っただけでも処罰食らったケースとかで起こったユーザも居たけど、完全にダメです。
とまあ、きりがないので、この手のご質問ご意見ご感想、または討論希望等、何でも随時承ります。
とりあえず、しめまーす。