その1からの続きです。
メグミカさんはとにかく面倒見の良い人だったね。
他のフレンドさんに何かがあると凄く心配してたし、僕に対しても何かあったらいつでも頼ってねっていつも言ってくれた。
まるで頼れるお姉さんみたいなそんな人だった。
話が戻るけど彼女のことで特に印象深かったのはパラディンをやっていたこと。
もう2013年の3月ってなってくるとオーブは討伐報酬になってて数たくさん手にはいらなかった時代だった。
あと2012年時代とは違って多少は楽になったから初心者の人が行く機会も増えたんだよね。
そんな中で彼女はパラディン入りの構成を模索していたんだ。
僕はその時僧侶だったか魔法使いだったか何をしていたかは忘れてしまったけど、はっきり覚えてるのは蜘蛛をヘヴィー一式装備で押し勝ち状態で押してたメグミカさんの姿だったんだ。
一生懸命押す姿を見て、まず思ったのは「かっこいいな」って思ったね。
まだその時期は重魔戦も流行ってなかった時代で、押して敵を阻止するという概念はさほど広まってなかった時代。
押して耐えるというのを初めて見て凄く感動したよ。身体がぶるっと震えた。
一人で強大な敵を阻止する。そういう姿を見て一目惚れした。
パラディンってこんなに凄い職なんだって。
思わず解散後に「めっちゃ頼もしい!かっこいい!」って興奮してフレチャで送った時が記憶に残ってる。
その時メグミカさんは嬉しそうに「よかった!」って返してくれた。
その頃僕もパラディンやってみたいなって思ったことは何度かあった。けどその当時鎧はめちゃくちゃ高かったんだよね。しかもプクリポだと重さも最低クラスで、オーガさんとは凄い差があった。
その分高い足重さを買わなきゃいけなくて、僕はお金もたくさんもっているわけでもなくて、(ずるがしこい考え方だけど)メグミカさんのパラディンをみて満足しようって思ってたんだよねw
かっこよかったし、何よりメグミカさんのパラディンを頼りたいと思ったからだろうね。きっと。
でも長く続かなかったんだよね。
急なお話だった。
メグミカさんがDQを休止するという話だった。
理由は…ここではちょっと言えない内容。けど凄く重い内容。
そのまま引退かもと聞いた。
今もだけど、それを聞いて本当に言葉が出なかった。
もう戻ってこないかもしれない、もしかしたらもう二度とメグミカさんのパラディンは見ることが出来ないかもしれない。
そう思うと凄く寂しく感じたね。
メグミカさんが休止する当日にはお別れ会があった。
僕は何をおもったか、メグミカさんと同じパラディンドレスアップをしてお別れ会に出席した。
その時僕はメグミカさんに言ったんだよね。
「僕もメグミカさんみたいなパラディンになれるように頑張ってみるよ」
メグミカさんは
「がんばって」って言ってくれた。
いしを継ぎたいって思ったんだよね。
全然パラディンがいなかった時代、あまり必要されなかった時代。
それでも一生懸命模索して、頑張っていたメグミカさんのようになりたいと思ったんだよね。
だから僕はそれからパラディンをやりたいと思ったんだ。
誰にも負けないような重さや知識を持って、頼られるようなパラディンに。
それがパラディンを始めたきっかけ。