~あらすじ~
グランドタイタス号の船に乗りアストルティアへ降り立った少年イザナは、ウェディのバトマスのヒカードと共に冒険をすることになった。
まずはオーグリード大陸のグレン城へ向かったが、そこで黄獣の悪魔と言われている「太古のぬし討伐」を受けてしまい討伐へ向かった。
太古のぬしを目の前にし、戦いを挑むが絶体絶命のピンチに追い込まれる。
もうダメかと思ったその時......イザナの剣から炎が出現し「火炎斬り」でなんとか太古のぬしを倒せたのはいいが、その場で疲れて2人共倒れてしまった。
そして通りすがりの魔法使いらしきプクリポに拾われ連れ去られた。
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イザナ達を連れ去ったプクリポは、グレン城のバグド王の前にいた。
「また落とし物よ・・・・。」
バグド王「あぁ、毎度本当に感謝する・・・・”ミヤ”」
ミヤ「いつものことよ・・・それにしてもこの子達、まだ新人の冒険者でしょう?何故あんな危険なクエスト(依頼)へ行かせたの?死んだらどうするの。」
バグド王「いや、ほんの新人試しの様なつもりだったのだが・・・普通なら皆姿を見ただけで怯えて腰を抜かして帰って来るのだがなぁ・・・・まさか倒してくるとは思ってもいなかったのだ」
ミヤ「なんて無責任な王なんでしょう、聞いて呆れるわ。まぁ期待の新人・・・・ってところかしらね。」
バグド王「そうだな、今回の件は本当にすまなかった。」
ミヤ「次から気をつけることね、バグド。」
バグド王を呼び捨てにする上に、説教しているこのミヤと言うプクリポはいったい何者なのだろうか・・・。
気が付けばイザナ達はグレン城の使用人の部屋のベッドの上で寝ていた。
イザナ「ここは・・・?」
ヒカードはまだ寝ている様だった。
そっと身体を起こすと、扉が閉まるような音がした。
イザナ「誰かいたのか・・・?」
イザナは自分が何故ここにいるのかを思い出す。
イザナ「確か俺・・・太古のぬしと戦ってそのまま倒れたんだっけ・・・。じゃあ何故ここに・・・?」
不思議に思うイザナの隣でヒカードが目を覚ました。
ヒカード「ん・・・イザナ・・・?おはy・・・っ!!??」
戸惑うヒカードに少し笑ってしまった。
ヒカード「こっ、ここどこ!?」
イザナ「ここはグレン城の使用人の部屋らしいんだけど、どうしてここにいるんだろう」
と、言っていると部屋に頭の良さそうなメガネのオーガが入ってきた。
ダンデル「おや、もう起きたんデスね!自己紹介しマス!ワタクシはダンデルと申しマス!」
ダンデルさんは慣れない様な話し方で名乗った。
ダンデル「お腹空いてますよネ?ご飯作ったので食べてくだサイ!」
そう言われ、部屋の中心に置いてある鍋を覗いてみると・・・
金色のダシがグツグツと煮えている熱々の鍋の美味しそうな匂いに思わず「グゥー・・・」と二人のお腹が鳴った。
お腹が鳴った二人を見て、ダンデルさんはクスッと笑いました。
ダンデル「遠慮せずにたくさん食べてくだサイ!」
と笑顔で言われ、イザナ達は「いただきます!」と声を揃えてペロリとたいらげた。
完食すると、また「ごちそうさまでした!」と声を揃えて箸を置いた。
イザナ「ぷはぁー!美味かったぁ!!」
ヒカード「久しぶりにこんなに美味しいもの食べたよ~♪」
ダンデル「喜んでもらって嬉しいデス、料理には自信がありますカラ!」
自信満々に言った。
ダンデル「それにしても、あの太古のぬしを倒すなんてすごいデスね!今では町中、この話題でいっぱいですヨ!」
イザナ「そんなにすごいんですか?」
ダンデル「今まで誰も倒せなかったんですヨ、それを倒してしまうなんてすごいデス!」
ヒカード「僕そんな強い敵にまともな準備もせずに飛び込んじゃったのか・・・ごめんよイザナ今後は気を付けるよ」
イザナ「気にしないで、初めはそういうこともあるさ」
ダンデル「あ、少し気晴らしにお城を見て回ってみてはどうデスか?」
ヒカード「おぉ!いいね!行こ、イザナ!」
イザナ「おう、少し歩いてみるか」
と、食事を終えたイザナ達はしばらくの城を探検することになりました。
ヒカード「本当でっかい城だなぁ」
イザナ「あぁ・・・そうだな。」
ヒカード「・・・?どうしたのイザナ、何か考え事?」
イザナ「あっ、いや何でもないよ」
イザナは太古のぬしの戦いで起きた出来事を思い返していた。
確かにあの時、剣が熱くなって炎が剣を包んで・・・太古のぬしを・・・。
気がつくとイザナ達はグレン城の鍛冶職人達が仕事をする職人ギルド前にいた。