壁に描かれていた武器のマークを見て武器の鍛冶ギルドと分かった。
イザナ達はそっと武器鍛冶職人のギルドの中を覗いて見ると、
カンッカンッと鉄を叩いている音が響き、奥には溶銑が流れていた。
ヒカード「すごーい・・・ここで剣とか作るんだねぇ」
イザナ「マグマみたいなのがある・・・」
するとギルドの奥から
ラセド「おぉーーーい!そこのお二人さん!見学ならこっちへおいで!」
と、ギルドマスターであるマスター・ラセドに声をかけられた。
ヒカード「見学ってわけじゃないけど、面白そうだから行ってみようよイザナ!」
イザナはヒカードに手を引かれ、ラセドの元へ行った。
ラセド「お、君達は太古の主を倒したイザナ君とヒカード君じゃないか!」
ラセドは微笑んだ顔でこちらへ手を差し伸べて握手をした。
ヒカード「ここは武器鍛冶職人さん達が働くギルドですか?」
ラセド「そうだよ、ここは主に剣やオノを作ってるギルドさ」
イザナ「お城の中にギルドなんて、凄いですね!」
ラセド「あぁ、私の自慢の仕事場さ!」
ラセドは大きく頷き、誇らしげに言った。
話していると後ろから誰かがこちらへ向かって走って来る足音が聞こえた。
???「ラーセードーさぁあーーーん!!!」
振り向いてみると、そこにはエメラルド髪のモヒカンオーガが息を切らして立っていた。
ラセド「どっ、どうしたんだい"ディボル"!」
彼の名はディボルと言うらしい。
ディボル「ハァ・・・ハァ・・・、あの太古のぬしを倒したっていうイザナさんとヒカードさんがここにいると聞いて急いで帰って来たんです!!!」
ディボルは目を輝かせてこちらをじっと見ている。
正直、イザナは自分が太古のぬしを倒したことにしっくりきていなかった。
自分はそんなに強くもないのに、どうして倒せたのだろう・・・と。
そんなことを考えているとラセドが
ラセド「少し提案なのだが・・・ディボル。」
ディボル「はい!なんですか?」
ラセド「この子達の剣を作ってみないかい?」