しまの冒険日誌

どうでもいい私の拘りと、DQ7のキーファの話です。後ろが本編です。

私が日誌で使っているネタやパロディは、大好きな作品のものです。
少なくとも内容を知っている作品しか使いません。
そして、必ずしも正確なセリフではなくても良いと思っています。
ファンが見れば「フン、ザコが……」でしょうが、伝われば良いのです。
私がその作品カッケーと思っていて、一生懸命マネする小学生なのだと伝われば。

普段は淡々とした文体です。
こんなにハジけたのは正直初めてです。
そして、「大好きな作品のセリフでアホやれるって最高に楽しい！！」と思ったのです。
故に日誌芸人に転職しました。

しかし元々はガチの文章書きです。
その片鱗を垣間見せます。ここからが本当の地獄だ……
聞け！　20年1人（ぼっち）でDQ7を考察した仙人の長話を！ キーファの話です。

彼はいたストか何かで「借りたものを返さない性格」とされているそうですが、恐らくタネのせいです。多分。
作中の彼は、大雑把な性格ではありますが、最後に全ての荷物を主人公に返します。
文字通り着の身着のままってやつです。
恐らくあの王子の服も、すぐに誇り高きユバールの衣装に着替えるのでしょう。

キーファは離脱の際、「ライラさんに惚れた」と言っています。
多くのプレイヤーは、そのために重要戦力であるキーファが離脱したことを悲しんだでしょう。
しかし私は物語として、あの別れが完璧であったと断言します。

キーファは「特殊な運命を持つであろう親友（主人公）を尊敬し、自らも自分だけにしか出来ない何かを成し遂げてみたい」と志していました。
それはユバールの夜、キーファ本人によって語られています。
あのセリフがキーファの最大の名シーンだと思っています。
私が彼の言葉を代弁するのさえ野暮です。セリフ集見てくれ（宣伝）

そして彼は、「ユバールの守り手」という特別な役目を掴み取ります。
彼はライラさんのみならず、ユバール族そのものを守りたかったのです。
そして親友に「オレもお前に負けない、特別な宿命を持つ男になった」と誇り高く宣言し、それぞれの道を歩いて行くのです。

その後、主人公は親友に負けじとモリモリ成長し、今尚ステータス的にはドラクエ最強候補であろう男になります。
（まあ、キーファ離脱の関係でシナリオや転職や難易度にメタ的な問題が発生したっぽいですが……）
二人は親友として対等であり続けるのです。

リメイクではカットされていますが、序盤の重要なシーンも。
主人公とキーファの強い気持ちにより、謎の遺跡の扉が開かれる場面です。
あの場に主人公のアザや能力は一切関係ありません。
VIIを通じて語られるのは、「大切なのは特別な能力ではなく、強い気持ちや成し遂げる心」なのです。

ドラクエVIIのロゴは船です。
一見マール・デ・ドラゴーンのようですが、よく見るとそれぞれマストのデザインが違う「二隻の船」にも見えるのです。
エンディングでは、アミット氏の船とマール・デ・ドラゴーンが大海原で暫し並走し、またそれぞれの海へと旅立っていく場面があります。
VIIを象徴するシーンだと思います。
ロゴの船も、私は「主人公とキーファの乗る二隻の船であり、彼らが暫し並走し別れ行く象徴」だと解釈しています。

ちなみに私はキーファにわかです。
職レベ上げが死ぬほど好きなので、ダーマ後が「ゲームとしての」私の本編開始なのです。
にわかでここまで語るアレさを褒めて下さい。えへ。

主人公マリベルガボはもっとです。
シナリオライターが「プレイヤーがどう感じるか」を考えたメタ的な意図も考察するレベルです。

OP～ウッドパルナはマリベルのキャラクター性を表現する完璧な流れです。
恐らく堀井さん自ら手がけたシナリオだと思われます。
（VIIはシナリオ担当が複数。分かる範囲では、レブレサックと砂漠は同じライターさんです。文体が特長的なので）
あの子をツンデレと呼ぶ方は、主人公の背中に隠れた彼女に「アルス　あいつちょっとひっぱたいてきてよ」って指さされて下さい。
マリベルの素晴らしい点の一つは、絶対に人に暴力を振るわないところです。お嬢様ですから。
人の気持ちも空気も読める、メルビン加入前の唯一の常識人なのです。

ちなみに聖剣3もアレです。SFC至上主義でリメイクやってません。
かつて低レベル攻略の記録保持者でした。（多分今も）
知っているだろうか……リースが本来はよく笑う朗らかな性格で、6人の中でも笑っているシーンがかなり多いことを……
知っているだろうか……デュランは町の人気者で、女性にもモテることを……
知っているだろうか……デュランと変身ケヴィンの攻撃力が同じであることを……（ダメージから逆算）

以上。ありがとうございました。