バスコ・D・がまだ。
今まで秘密にしてあったんだが…
実は自分には別人格がいる。
いや、姿そのものが違うので別人格というのも語弊があるだろう。
俺はそいつのことを、そばに立つもの(stand by me)という意味から
スタンドと名付けている。
俺はそのサ…スタンドにある指令を与えている。
ツボ錬金と水やりだ。
やつは忠実にそれをこなし、時には俺に送金をしてくれる。
…ある日のことだ。
俺のサブ…じゃなくて、スタンドが日課の水やりをしに、
がま宅に来ていると背後から気配を感じた。
「こんにちは」
がま不在中に来訪者だと!?
そんなバカな!と思いつつ、振り向いてみると
先日、友の契りを交わしたばかりのヤツがそこにいた。
わざわざ水やりに来てくれたのか。
これが噂に聞く、水やりwars というやつなのか…。
正直、これまでサブ…スタンドの存在を隠していただけに
しらを切った方がいいか悩んだのだが、わざわざ水やりに
来てくれた人を無碍にはできん。
…正体をバラしてしまった。
だが、そいつは特に驚いた感じではなかった。
聞けば、そいつもスタンド使いだとのこと。
スタンド使いは、お互い引かれあう…ということか…