バスコ・D・がまだ。
最近、とある人物による情報提供のおかげで、事態は急展開となった。
ミッション「がまのあぶら」についてだ。
これまで研究者の頭を悩ませていた、市場に出回るあぶらの量が
明らかに俺一人の身体から出る量を上回っていた謎。
この謎が思わぬ方向から、解けた。
正直にいうと、がまのあぶらと言っても、実は同名の別の生き物の
あぶらなんじゃないかと、そう思っていた時期が俺にもありました…
しかし…やはりあのあぶらは俺の排泄物だったことが判明した。
いや、俺だけの…といっていいものか。
俺に情報提供をくれた人物によると、どうやらこのバスコ・D・がまは
クローン技術により、大量に存在しているとのことだ。
その大半は、おそらくがまのあぶら(以下、G油)を排出するためだけの
奴隷以下の存在であろう。
そいつらには同情を禁じ得ない…
つづく