先月闇の領界をクリアした。
ストーリー中、「裁定者としてどう思うか」と聞かれたのだが
適切な選択肢がなかったので日誌に書く。
今回のストーリーの導入部分は、
「闇の領界」-「楽園」の関係は
「ナドラガンド」-「アストルティア」のミニチュアになっているらしいことを示唆している。
(全然関係ないけど、
そう考えると、天空に続くはずの門が何故「奈落の門」と名づけられたのか分かる)
そうすると、なんとなくこう想像できる。
竜族は大きな戦禍をアストルティアにもたらし、
何か強大な破壊力をもつ兵器を用い、
そして"楽園"を追放された。
そして、火や毒を噴いたり氷づけだったりするような、
アストルティアから見ればまさに奈落のようなナドラガンドに押し込められ、
そして「何千年かしたらアストルティアに戻そう」、と判断された。
楽園で聞いた「浄化ぷろぐらむ」は残り何千年と示されていたこと、
神獣が「竜族がアストルティアに戻るのは早いかもしれない」と言っていたことなどが根拠である。
竜族の誰が、過去に何をしたのか知らないけど、
それってナドラガンドの竜族全員が悪いのか。
竜族の寿命がどれくらいか分からないから
今のナドラガンドの住民が、その罪の「本人」かどうかは分からないけど、
エステラやリルチェラやサジェが、何したっていうんだろう?
彼らはアストルティアの子どもたちと何が違うんだ。
本土だってどこも色々大変だけど、
竜族にうまれたというだけで、こんなにつらい環境での生活が強いられることを「当たり前だ」と肯定するなら
それは差別とどう違うんだろう?
関係ない世代にわたって懲罰を行い、村八分にし、苦しめ、
アストルティアからフタをし、内部で分断し、見てみぬふりをしているのだとすれば
それは例えば、江戸時代の忌々しい身分制度の発想と何もかわらない。
なにか罪があったとき、
民族や血筋、あるいはその人が属する社会コミュニティに、ありもしない責任をなすりつけて
まるごと懲罰し差別するという思考放棄。
我々のドワーフの神様が、そんな貧相な倫理観と教養の持ち主に加担したのだとすれば、ただただ悲しい。
「我が定めし裁定者」なんて大層な言い回ししなくても、
そこらへんの子どもが見ても、竜族への措置はアンフェアだし最低だしクズだ。
月は恩赦のつもりなんだろうが、
「月があっても毒をあびるから、天寿を全うする人は少ないよ」と闇の領界の住民は言っていた。
そんな環境を領界として分断し、人を押し込めることの暴力性に比べたら、月ひとつ空にうかべたのがなんの贖罪になるんだろう。
いくらなんでもこんなに安っぽい"神話"なはずがないと思うので、
今後のストーリーで、もっと深い味わいのある真実が明らかになることを切に願う。
あと今回、黒幕っぽい「邪悪なる意思」の本体が出てきたけど
「竜族は苦しんで罪をあがなうべき」みたいなこと言ってたよね。
アンテロさんは自分の意思でこんな思想に付き従ってたんだろうか。
マイユとのやりとりで
「魔物ではない。我々はこの世界の歴史から忘れ去られし種族…」って名乗ってたあたりは
竜族であることへの(悲哀を含む)自負を感じられたと思ったんだけどなぁ。
竜族をさらなる苦しみで懲罰することに加担した後は、
僕も竜族でしゅうううとか言って舌でも噛んで死ぬつもりだったんだろうか。
私の中で「意思」という言葉は重い。
毎日フォレスドンやってた人ならもう嫌というほど「女神の意思・解放の時」っていう文字列を見たと思う。
意思は女神のものなんだよ。女神と肩を並べる存在が"おぼしめす"ものだ。
マデサゴーラのBGMは「神に挑みし者」、創世の女神への挑戦者だったんだけれど
今回は私たちが女神と肩を並べる存在へ挑むのですね。という妄想
七不思議七不思議