私としては、一番気になるのはやっぱり
「女神は今どうしてて、今の竜族の状態は意図通りなのか」
これが一番気になる。
今のところ分かっているのは、
・女神と5種族神+グランゼニスは死力を尽くしてやっとこさナドラガを封印したこと
・闇のところのモグラの「いつか塔が届けば竜族はアストルティアに帰ってこれる」、
水のところのイルカの「許しのときが訪れる」などの説明から、
『眷族という監視を付けて、ある期間を経たら竜族は救済する』つもりであったこと。
最初にいっておきたいんだけど、
ストーリーの話日誌にかいたら
3人くらいに「DQXのストーリーはキリストの救済をモデルにしてるんだよ」って言われたんだけど
(公式のインタビューでもあったの?)
現代は、教皇がヤドバシェムで「カトリック教徒がユダヤ人に向けた憎悪や迫害、差別を深く悲しむ」と発言するような時代だ。
最近だと「橋を築くことでなく、壁を造ろうと、それだけを考えている人は、キリスト教徒ではありません」とすら言っている。
ストーリーを担当するような方が、
この時代において、そのまま再現するようなことはないんじゃないかなと思っている。
ナドラガの侵攻は神話の時代、数千年単位の話だ。
数千年前のご先祖や神様の罪なんて言われてピンとこないまま、
私はずーっとver3を遊んでいる。
めちゃくちゃ卑近かつスケールの小さい想像になるけど、
たとえば、
数千年前の私のご先祖様がめちゃくちゃ野蛮な生き物で、
一緒に暮らしてる仲間を殺害しまくったり、ナワバリ拡大のために暴力ふるいまくったとする。
それ以降の歴史においても、国内における領地への侵攻や先住民への迫害、
他国への侵略行為や占領政策、どこかに加害者の形で関わっていたひともいる。
それはもちろん罪なんだけど、
でも「ご先祖がひどいことをした」のを理由に、熱くて死にそうな場所や、毒で寿命まで生きられないような場所に
一生生きることを強制されたら?
到底納得できない。私なら。
「あと100年経てば許しのときがくるから!」って言われて「はいそうですか」ってなる?
「いつかは許される」ことすら竜族はしらない。それがいつかも分からない。
もしかしたら何百年何千年も先かもしれない。
それなのに、
「許しのときは間近なのに、何をトチ狂ったか~」なんてヒューザは傲慢に言う。
「なぜあなたたちは邪神をよみがえらせようとするのです!」なんてカシャルは被害者ぶって糾弾する。
どちらが正しいとかそんな次元の話ですらない。
ゾウがアリに自分のスケールと価値観を説いて非難している。アリが助かりたいのは「今」だ。
もちろん竜族と人間は寿命も違うだろうからスケールも違うだろう。
しかし本質は同じだ。
エステラもリルチェラもサジェも、個人としての性格も、思想も、徳や罪も何もかも関係なく
ただ「竜族である」その一点において有罪であるとされ、地獄のような場所で暮らしている。
そうなるに至った歴史すら奪われて。
「ナドラガ封印するのに精一杯だった」とか、
「種族神を封印するとどうしてもそうなる」とかあるのかもしれない。
でも、水の領界が出てきたことによって、
"ナドラガ封印下でも、種族神の眷族の一存で、安定した住環境を与えられることもある"と思った。
楽園に入ってきたサジェを「駆除対象」として攻撃したモグラのこともあって、
なんとかしてやれたんじゃねーかという気持ちが強い。
「竜族自身が道を選び取る」というような趣旨のことも言っていたけど、それも具体的に何なの?とも思う。
氷の領界の試練は"ポポリアにいける人間"のみが突破可能であり、
そもそも奈落の門は勇者にしか開けない。
はなから竜族自身の手では、領界の解放もさせる気はない。
「竜族自身が野心のない、助け合いを大事にできる優しい種族になったら」ってことだとしても、
それは一体誰が評価するのだろう?
女神がするはずだったのだろうか。
少なくとも女神の眷族は、竜族の人物のことなんて見ていない。懲罰の期間しか評価していない。
その点カシャルは直に接してるんだなと思う。もうその範囲以外のことはどうでも良さそうだけど。
ここら辺は、次のストーリーですっきりさせてくれるのだとおもう。
絶対なにか事情があるんだろうなと思っている。楽しみ。