らいおんまるの冒険日誌

　　　　　　　　　　一枚の写真を大事に胸に抱いて私はやってきた


　　　　　　　　　　写真の中から生真面目な表情でこちらを見つめている

　　　　　　　　　　この少女のいる・・・・・路地裏に・・・・・・・・






　　　　　　　　　　－－－－－－－路地裏　　２　　ある老紳士の旅ーーーーーー






　　　　　　　　　　あっ　きみ！！！・・・・・・・


　　　　　　　　　　「わたしですか？　何か？」








　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　・・・・・ああ　やはりお母さんに生き写しだ！



　　　　　　　　　　亡きお母さんとは・・・・・・友達でね・・・・









　　　　　　　　　　「そうなんですか！！

　　　　　　　　　　わたしは母一人子一人で育ってきたんですが

　　　　　　　　　　母のお友達のことはよく知らなくて・・・・

　　　　　　　　　　ごめんなさい」




　　　　　　　　　　・・・・・お母さんとはずいぶん前から会ってなかったんだ・・・・



　　　　　　　　　　「あっ　大変！！　仕事の途中なので戻らなくては！！！」




　　　　　　　　　　そんなに小さいのに・・働いているのか！！！！！



　　　　　　　　　　「わたし　上の学校に行きたいんです！！

　　　　　　　　　　母が亡くなったもので　ここのレストランでバイトしてお金を貯めてます！！！」


　　　　　　　　　　・・・・・そうか・・・・・・・・・・・・・




　　　　　　　　　　「じゃあ　おじさん　またね！！

　　　　　　　　　　今度　お母さんのこと聞かせてね」

























































　　　　　　　　　　私の最後の旅できみに会えてよかった

　　　　　　　　　　・・・・・お母さんが亡くなる直前に手紙をくれたんだ

　　　　　　　　　　・・・・・きみが私の娘だと・・・・・・・

　　　　　　　　　　なにも知らず　なにもしてあげられなかった私を許してくれ


　　　　　　　　　　きみが上の学校へ行く学費と生活費を用意させてもらった

　　　　　　　　　　反発を感じるかもしれないが　どうか受け取ってほしい

　　　　　　　　　　そして　きみの夢をかなえ　いい人生を歩んでほしい




　　　　　　　　　　この手紙は看護婦さんに頼んで出してもらうよ



　　　　　　　　　　きみの幸せをお母さんと一緒に祈っているよ











　　　　　　　　　　写真の中のお母さんの役でチムメンのはるひさんに出演していただきました

　　　　　　　　　　ありがとうございました