注意。廚二成分配合日誌。
そういうの嫌いな人は、読み飛ばして下さい。
恩人であり大好きだった人は去りました。もうティアに戻ることはありません。
それを思うと心臓を掻き乱したくなり、胸の中で何かが何かを叫んでいます。
今まで経験したMMOは、片手の指の数くらい。
十年はやってるから、いろんな人と出会い別れてきた。
かくいう自身も、ドラクエ以外のすべてのMMOで去った側の人間。
とやかく言う筋合いは無い。
仲の良いキャラがある日突然いなくなる。これは日常だと言っていい。
何故か、彼女だけは深く入れ込んでしまった。
気が付いたら引き返せないくらいに。
でも、直前でたくさんのお話が出来た。
今までも一週間に一回くらいのペースでお話しましたが、一番深い話が出来た気がする。
他にも、彼女とお話をした人が居るかも知れない。でも。
それは、きっとたくさんいる彼女のフレンドの中で、最も幸運だったのはティソナじゃないだろうかと思う。
消えてしまったことは確かに悲しい。
でも、それは半分で、残りは幸せだと言っている。
これは勝手な思い込みかも知れない。でも、それを疑う必要は無いとも思ってる。
なぜなら、その最後の会話の中でティソナは彼女の娘であり、彼女はティソナの母親だと改めて確信できたから。
血の繋がりが全てじゃない。今はそう言える。
嘘から始まった、偽りの母娘。
全てが虚構で成り立っている、しょせんゲームの世界の中のごっこ遊び。
その通り。
それを否定することはしない。
事実なのだから。
でも、語り合った内容は、まさに親子そのものだと言って良い。
何を語り合ったかは、言わない。
それは、母と娘の秘密だから。
本当は、消す側の方が相当つらいだろう。
そもそも、消すなんてしなければ、だれも傷つかずに済んだのだから。
本当の想いは分らない。
でも、細かいことは、もうどうでも良い。
真実など、どうでも良い
真実が絶対であるなどと、誰が決めたのか。
母親からの愛情を、ティソナは充分もらえた。
それが、すべて。
なら。
子が悲しい顔をするのを、望む親は居ない。
親が去り、子が残されるのは当然の定理。
ティソナは、剣を抜くことにする。
顔を上げ、胸を張って、笑顔でティアに立つよ。
・・・だから、今は、今日だけは。
泣かせてください・・・