注意)
二次創作
Ver4のストーリーのネタバレ的要素を含みます。
キャラ付け等は著者の勝手な想像によるものなので、イメージ等が壊れるのが嫌な方には推奨しません。
「それによ」
まだまだ言い足りないらしいバズズが、続きを始めた。
「どうした?」
「戦う果てに解放が待っているなら、出来るだけたくさん戦わなきゃいけねぇ」
「そうだな」
「最近はワシと戦ってくれる冒険者さえ少なくなってきた。しょっぱいアクセサリより、もっと有効なアクセサリを持つボスに流れちまう」
「否定はせん」
「アンタはまだいいよな。金ロザへの継承は必須だと言っても良いくらい価値があるから、今でもちょくちょく呼ばれる。戦うチャンスがおおい!それに比べて俺は!」
「まて、アトラスの前でそれをいうか?」
二人の視線が食事、何故かおにぎりばかり大量に抱えたアトラスに向けられる。が、
「ウガ?」
気にした様子はない。というか、まともにコイツが喋ってるところなど見たことが無い。
奇妙な安堵感を伴った溜息ひとつ
「け、ゴースネル旦那にどんな媚びを売ったんですかね」
少しは気を使ったのか小声で話を続けようとする。
ゴースネルは、我の銀のロザリオの継承先である、金のロザリオを担当している。
だが、ゴースネルを思い浮かべると
「ウガ?」
アトラスと同じかよ。どーやったら媚びを売れるのか我が知りたい。
「アクセサリは自分が決めているのではない、魔法の迷宮の支配者が決めている。我らにどうすることも出来ないのは貴様も知っておろう。だが、われらの悪霊のネックレスは、いまだに有効なアクセサリだ。それを求める冒険者は少なくない。主上の元へ馳せ参じることが出来る日も、必ず来よう」
何時になるか分からんがな・・・。最後の言葉を飲み込んで、僅かな慰めを口にする。
パズズはさらに言い返そうとしたが、少し口を開いたところで黙り込む
「・・・オムスビ・・・」
言い争いが終わったのを見計らって、アトラスがニコニコと食事を差し出してくる。
口喧嘩が絶えない我らより、この巨人の方がよほど落ち着いている。
しかし・・・
「しかし、米の握り飯ばっかりかよ。かなしいねぇ、出番の順位が食事争奪戦にも影響しているのかね」
苦笑しつつ、大きめのおにぎりを一つ手にとる。
「まったく・・・魔法の迷宮に来てからというもの、5種族ども食事ばかりだ。たまには生の人間の魂でも食いたいね」
同感だがとりあえずコレしかないのだから。
「食わねば持たんぞ」
「わかってるっt・・・(´*`)」お前のおにぎりは梅干しか・・・
「それならよい・・!(´*`)」
「ウガ・・・!(´*`)」
そんな日々が続いている。