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調理を継ぐ者

ティソナ

[ティソナ]

キャラID
: ZV419-388
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 106

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ティソナの冒険日誌

2018-04-19 12:15:54.0 テーマ:その他

とある元神父なコンシェルジュシリーズ 「ヤシオリ」 1/2

創作ものです。そういうの嫌いな人は読み飛ばし推奨。
一回ボツにしてたんですが、何となく手直しして記載
あ、本作は全年齢対象です。念のため(笑)。

場所が庭にも関わらず、二人の男女の強い息遣いが聞こえる。
響く声には疲れを感じさせる弱弱しさも混じる。
この辺りか?
「ん。あかんあかん、ぜんぜん腰がはいってへん。それでも男かいな」
む。これでどうだ?体勢を立て直し、腰を落としおもいっきり力を込めてみる
「今度は強い強い、壊れてまう」
よし。ならこれでどうだ。
「あ、それ。それやねん。よし一気に搾り取るで!」

ふぅ・・・。
気怠さが残る体を椅子の背もたれに預け、椅子の背に掛けてある上着のポケットをまさぐると触れ慣れた銀色を探り当てた。
だが、柔らかくまだ上気の残る手は、その続きを制してしまう。
薄い桜色をした唇から発せられる声は、山奥の鳥の歌声のように甘く響く。
「ウチと居る時は、それは禁止の約束やろ?」
そうでした。
仕方なく手を放し、再び立ち上がる。
「ほれ、次や。あと10袋やるで?」
マジかよ。手渡された小袋を手に取り、口の部分に太い棒を突き刺す。
くびれの部分に手をかけ、しっかり固定して先ほどの続きを始める。

袋の口に結び付けられた捻じり棒をひねることで、熟成させたライスフラワーが詰まった絹製の袋が絞られる。
袋の表面に搾り汁が浮かび上がり、床に置いてある桶に受け止められる。
この袋が実に100近くもある。
朝から始めた作業が終わったのは、夜のとばりがすっかり降りた頃だった。
「それにしても米酒が欲しいなんて酔狂やで。自分」
その酒の話をよだれを垂らしながら熱弁を振るっていたのは、何処のどなたさんでしたかね?
椅子に腰を下ろし、疲労で動かせない体からなんとか言い返す。 「かねみつの姉のおさふね姉さんや。ソナ一家の一人らしいで?」 青い方:ねみ
赤い方:ソナ

そりゃ、そうでした。
腕がしびれあがるように痛い、おにこんぼうと力比べをしていた時の方がマシかもしれん。

「ほな、お楽しみタイム。味くらべといこか」
待ってました!
さっきも言ったが、これはまだまだ試作段階。完成は年単位で先の事だ。
試作を始めたのは1年以上前、すでに10回目を超える。
ちなみに本来なら数単位で熟成させるものだが一か月で済ませている。時間軸を操作するエテーネの力を利用しているという事らしく詳しい事は分からん。
本来の米酒は”じぱんぐ”の穀物”コメ”それも厳選したものを材料に使うのだが、今回はよく似た植物ライスフラワーを使っている。
「今日は、ツクスル酒12年物とメルサンディエールやね」
酒瓶を取り出して見せる。
アストルティアにもライスフラワーを使った酒があり、エルトナ大陸のツクスル村の名産品
メルサンディエールとはそのままいわゆる地ビールというやつだ。
「試作品は7回目の分やね」
これらと、7回目の試作品というわけだ。8回目、9回目はまだ魚娘の家で寝ている。
これらを飲み比べるわけだ。
最初は酷かった、3回目でなんとか飲めるようになり着実に旨さは向上していっている。先月飲んだ6回目の分は透明度も高く、ツスクル酒にも引けを取っていなかった。
さて、今回は・・・
水筒のふたを開けると、ふわっと果実にも似た香りが広が期待をいや増しにさせる。

「あ、そうや」
期待を膨らませていると魚娘が水筒のふたを締めてしまう。
え、なんで?
「菓子を取り上げられた子供みたいな顔しなや。この袋を先に醸造所にもっていこか」
水筒を持つ方とは反対の左手の親指で袋の山を指し示す。
今回の試作はいつもより量が多く、魚娘の家では熟成させる場所がない。
探してみた結果、エルトナの酒業者も使用しているヴァ―ス大森林の滝の裏あたりを候補に挙げてみたんだが、何のことはない良い場所が足元にあった。

見つけたのは偶然だった。部屋の片づけをしていて不思議なまんまるぼたんを見つけた。
(地下)
おしてみると水辺の裏の隠し扉が開き、覗くとSサイズの間取りくらいの部屋があった。
そこに少し手を入れて醸成所を作ったわけだ。ちなみにこの部屋は家主(ティソナ)は知らない。

「ほな、あとはよろしく」
おい
「酒だけって訳にはいかんやろ?ウチは、ここでツマミとか食うもん作っとくから」
カバンから何やら包みを取り出して見せる
なるほど気が利いている。
「ま、今回の最後の労働行ってらっしゃい」
先に全部飲むんじゃねーぞ!
節々が痛むが、この後の御褒美を思えば体も軽い♪
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