
前回までのあらすじ
オルフェアの町で何不自由なく平穏に暮らしていたプクリポの少年。
ハロウィンのイベントに出掛けた彼は、かぼちゃのお化けの呪いにより、
なんと!ドワーフの姿に変えられてしまったのである。
呪いを解く方法はひとつ!
「笑いで世界を救うこと」
こうして、彼はプクリポの姿に戻るため、
ドワーフ芸人ドワオとして新たな生活をスタートした。
………
オルフェアの町を後にしたドワオは…
様々な出会い、様々な出来事を経て…
遂に、笑いの祭典『演芸グランプリ』出場の権利を手にする。
しかし、結果はあえなく予選落ち。
失意のどん底のドワオは、とうとうプクリポに戻ることを諦めた。
そして、自分に想いを寄せてくれている少女に、全てを投げ捨て一緒に逃げて欲しい、一緒に生きていこう、
と思いの丈をぶつけたのだった。

「逃げよう、わしと一緒に逃げてくれ」
「そんなこと急に言われても…」
唐突過ぎるドワオの要求に少女は戸惑いながら首を小さく横に振る。
「時間がないんや。突然なのはホンマ悪い思うてる。せやけど…せやけど、選んでくれ」
「選ぶ?」
「わしか、わし以外か………選んでくれ」
「ーーーー」
「飛竜を手に入れて、北へ向かお。プクランド出て、ずっと北……ドワチャッカ大陸まで。そこでちっこい家でも買うて二人で暮らすんや。しんどいことがあっても、お前がいればきっと頑張れるはずや。誰かが笑顔で家で待っとってくれるだけで、どんだけ疲れとってもお前が待っとってくれてる思うたらきっと……!」

「どうか、わしを選んでくれ……っ」
おもむろに花束を差し出し、懇願する。
「わしを選んでくれたら、わしの全てをお前に捧げる…せやから、わしと逃げよう…わしと、生きてくれ……っ」
「………」
少女の返事はない。
静寂が二人のまわりを包み込み、永遠とも感じられる時間が、
どわおの身体にじりじりと焦燥感を押しつけてくる。
しかし、やがて、その時間も終わりを迎える。
「ーードワオくん」
慈愛に満ちた響きが、ドワオの名前を呼んだ。
その声音を聴いた瞬間、ドワオは自分の懇願が届いたものだと確信し、ハッと顔を上げた。
「私は、ドワオくんと逃げることはできません」
そう答えた表情はどこか悲しげではあったが…
「だって……」
「未来のお話は、笑いながらじゃなきゃダメなんですよ?」
うるんだ瞳を向けて、少女は優しく微笑んだ。

写真や字数の都合で、
続きはブログに載せましたー♪
http://blog.livedoor.jp/onirin02/archives/12515657.html
すごく好きなお話が元ネタなので、読んで頂けたら嬉しいです^^