前回のあらすじ
村の人間のペットを盗んでいた犯人、アルクとヘッドがついに村にあらわれる!ペットをどうする気なのか...?
せいや)さがってろ、俺がなんとかする。
村民)し、しかし...!
せいや)さがるんだ!
せいやの声に村人は不安を抱えつつ後退りをする。ヘッドはポケットからなにかを取り出した。それは...赤い勾玉だった。
ヘッド)こいつらにいまからこの勾玉を捧げる!それと同時にこの魔物は恐ろしい進化を遂げ、もう戻らなくなるであろう!
アルバロス村長)よ、よせ!やめろ!
ヘッドは赤い勾玉を捧げた。3匹のモンスターが光輝く。あまりにもまぶしい。
せいや)ベビー!
アルバロス村長)ホイミン!
村民)モーモン!
3人は目をつぶりつつも必死に叫んだ。
ーーしばらくして3人は目をあけた。かわいい3匹の姿は恐ろしい魔物に変わっていた。モーモンは巨大化し、目が赤い。ホイミンは触手の先が鋭く化し、ベビーはアークデーモンへと進化を遂げていた。
ヘッド)素晴らしい!さあ、お前たち!この村と民達を消し去れー!
3匹の魔物が襲ってくる。闘争本能が暴走している。もはや彼らを止めることは不可能だと感じた。せいやは3匹にボコボコにされた。服は破け、そこらじゅうから赤い液が出る。せいやは気絶してしまった。
ヘッド)凄まじい強さ...!大成功だ!
3匹はどんどん村民達に近づく。
村民)あわわわ....
村民はなげいた。もがいた。あがいた。3匹はもはや目の前のものを破壊しつくす、そんな思考回路になっていた。
レッドドラゴン...!俺の国の王女を返すんだ!
それは王宮騎士がレッドドラゴンにさらわれた王女を助けにいくところだった。
これ以上お前の好きにはさせねえ!いくぞ!せいや!
おう!アーク!勝つぞ!ベビー!
三人は連携プレイでレッドドラゴンを弱らせていく。よし、もう少しで...。
レッドドラゴンは炎を吐いた。炎はせいや達を遠さまいと壁を作るように燃え上がった。せいや達はレッドドラゴンに近づけない。くそ、どうすればいいんだ、アーク!どうしようもない...。無理だ、せいや。そ、そんなあ...。
やがて炎は収まった。レッドドラゴンと王女の姿は無くなっていた。せいやとアークは絶望した。せいやはもはや俺など生きていても意味が無いと思った。せいやは海岸に行った。そして身を投げた。
「あの日、俺は彼女を守れかった。」
「俺の目の前で...また大切な仲間が無くなりそうになっている..」
「今度こそは...仲間を守るんだ...絶対に!」
せいやは光に包まれた。まわりの者は皆目を塞いだ。
ーーしばらくして皆は目を開けた。せいやは緑色の鎧に包まれ、その手には神聖で大きい盾、鋭い剣が握られていた。
村民)そ、その姿は...!?
せいや)俺は王宮騎士せいやだ!俺は大事な人を守れず一度は死にかけた者だ。そいつらは俺達の昔からの大事な仲間なんだ!必ず俺の手で守り抜く!
覚醒したせいや。その実力とは...?
続く