せいやの冒険日誌

メイ)みんな私のことを待っているんだ。あんたに構ってる時間はないんだ。これ以上私につきまとうなら、あんたを滅ぼす。

闇の心)オマエハワタシ...。ワタシハオマエ...。ヒトツニナルノダ...！

メイ)私は絶対負けない。そして皆の元に帰るんだ。あんたは私がここで食い止める。覚悟するんだな。

闇の心)ワタシニサカラウキカ...。ソレナラオマエヲホロボス！

メイ)さあ、食らいな。マグマ！

闇の心)ソンナコウゲキ、キカヌゾ...。コンドハワタシノバンダ...。クラウガイイ、ボルケーノ！

メイを炎が襲う。

メイ)あち！...そうだ、ここなら私のあの形態を使ってもいいかもしれない...。

闇の心)キサマ、ナニヲイッテル？

メイ)ち、あんたを倒すにはこれだ！つああああーーーー！！！！

メイは悲鳴のような甲高い声をあげた。そしてその声は徐々に低くなった。

メイ)待たせたな...。お前は俺が倒す。

闇の心)キサマ、オンナデハナカッタノカ！？

メイ)俺はせいやの闇の存在だ。男にだってなろうと思えばなれるんだ。ただ力の制御が厳しくてな。だが、この空間でなら大暴れできそうだぜ！

闇の心)オトコダロウガオンナダロウガカワラヌ！キサマハホロブガイイ！マグマ！

メイ)そんなん効かぬぞ...。今の俺では少しやりすぎてしまうかもしれねえ。

闇の心)バ、バカナ！ナゼキサマニコンナチカラガ...！

メイ)覚悟しな。まずはマグマだ！

闇の心)ウグ...！コシャクナ！

メイ)荒れ狂う雷！

闇の心)ウアー！！

メイ)さあ、チェックメイトだ。風林火山！

闇の心)ウグ...！バカナーー！！！

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「おい、メイ、大丈夫か？」

メイ)その声は...。せいや...！

せいや)よかった！無事だったんだな！

メイ)あ、ああ、なんとかな。

せいや)ん、メイ、口調おかしくないか？

メイ)...。



ーーーー



メイ)もう、消えろよ。俺にはかなわないぜ？

闇の心)フ...ハハハハハ！

メイ)な、何がおかしい！

闇の心)コンナコトデオワリトオモッテルノカ？オロカナモノダ！

メイ)ど、どういうことだ！

闇の心)イマノキサマニノリウツッテヤル...。キサマハオトコトナルノダ...！

メイ)や、やめろ！来るなーーー！！！



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メイ)どうした？何も俺は変わってないぞ？

せいや)お前、声低くなったな...。顔つきも少し男っぼいぞ？

メイ)え、俺は何も変わってないと思うぞ？

せいや)どうした？おかしくなったのか？

メイ)俺はもとから男だと思うが...。

せいや)...。メイ、いい病院教えようか？

メイ)(おかしい...。俺は男のはず...。なのにこのモヤモヤはなんだ...？)

せいや)まあ戻っただけどうでもいいか！メイ、帰ろうぜ！

メイ)あ、ああ。



メイに起きたこの異変は、大きな物語の始まりの象徴でもあった。

                         [序物語]  完