せいやの冒険日誌

メイ)こ、この光は...！

せいや)戻る予兆か！？

ルフレ)よし、成功した。これでメイ君は戻るはず...。



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闇の心)ナ、ナンダ！？コノヒカリハ...！

メイ)か、体の呪縛が解放される...！

闇の心)バ、バカナ！ショウメツスルワケニハ...！

闇の心は煙のようにスウゥゥ...っと消えていった。

メイ)い、今のうちに女に！

メイはとっさに性別を男から女に変えた。


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せいや)メ、メイ...。

メイ)お別れだ。せいや。

せいや)...。

メイ)大丈夫だ。お前にまじないかけてやるよ。

せいや)まじないって...？

メイ)俺との思い...。

せいや)いや、「まじない」って？

メイ)いや、そっちかよ！？まあ、ちょっとした呪文みたいなやつだ。

せいや)そ、そうなのか。んで、その内容は？

メイ)俺との思い出を忘れるまじないさ。

せいや)...。

メイ)いくぞ。ミコトノハカリ...。ワコンイッペン...。キシタカイメイ...。きええぇいい！！

せいや)...。

メイ)じゃあな、せいや。お前の言う女のメイをよろしく頼むぜ。

メイをまばゆい光が包みこむ。そして...。

せいや)メイ？メイなのか...？

メイ)久しぶりだね。せいや。

せいや)影野冥...。なのか？

メイ)そう、私。影野冥だよ。

せいや)よかった...。よかった...！このまま戻らなければどうしようかと...。

メイ)本当にお人好しだよ。君は。私が何考えてるかも分からないのに。

せいや)お前が変なこと考えてるはずがないだろ。さあ、帰ろう。

こうして、メイを男から女に戻す戦いは幕を閉じた。





メイ)皆さん、世の中にはお人好しな人がいるものです。人の本質を知らないのに、人を信じてばかり。そんなドジで愚かな人間はこの世界には数えきれない数います。私のことを実際は何を考えているかなんて分かりっこないんですよ。そう、あのせいやでも。次回以降、「革命伝」連載予定です。楽しみにしててくださいね...。
                      「幻物語」  完