助っ人が来るまで、誠也は冥に話を聞いた。
荒谷誠也)本当にやってないんだな?
影野冥)...。
荒谷誠也)はいかいいえで答えられるだろ!はやくしろ!
影野冥)うるさいなぁ。私じゃないってば。
冥がイライラしてきている。ストレスか、焦りか、誠也にはどちらかなんとなく読み取れた。
荒谷誠也)やってないんだな?
影野冥)なんで私ばかり疑うんだ...。
荒谷誠也)お前しか犯人が考えられないからだ!
冥はとうとうしびれを切らした。
影野冥)うるさい!何も分からぬ人間が!
荒谷誠也)な、なんだその口調は...
冥は誠也に喋る時間を与えず、マグマを放った。
荒谷誠也)あぢ!な、なにをする!
影野冥)やはり人間など信用ならない!荒谷誠也!ここで君の息の根をとめてやる!
荒谷誠也)ど、どうした!?てか、その微妙な口調は...
冥は荒れ狂う雷を放った。
荒谷誠也)うぐ...あ...。
影野冥)おっと、まだ楽になってもらっちゃ困るんだよな。
冥はブラックホールを準備した。そして誠也に放った。
荒谷誠也)こ、ここまでか...!
「危ない!」
荒谷誠也)...niceタイミング。(いや、ナイスをなんで英語で書くんだよ!)
とっさに何者かが誠也を抱え、冥から逃げだした。
影野冥)...。逃げたか。まあ逃げても同じことさ。いずれ私が息の根を止めるまで。
「大丈夫かな?」
荒谷誠也)うう...。ここは...。宿屋...?
誠也は気がつくと宿屋のベッドの上にいた。
荒谷誠也)ありがとうな...。ルフレ。
ルフレ)もう少し遅かったら、大変なことになっていただろうね。にしても、また冥ちゃんが暴走したのか?
荒谷誠也)あれは暴走なのか、本性なのか。俺には分からないが、とにかく止めないと危険なことは分かっている。
ルフレ)先日調べたんだが、冥ちゃんは女の時のほうが、男のときと比べて、戦闘力は低いらしい。といっても女のときで約5000万はあるけど(笑)。
荒谷誠也)俺の戦闘力は約1200万...。戦っても勝てる可能性は低いな。
ルフレ)そこで、提案があるんだ?
荒谷誠也)提案?
続く