影野冥)して、ここまで戻っては少し面倒だな。どうしようか...。恐らくこの流れなら「あの」出来事が起こるはず。それなら誠也を、あそこに...。
冥は急いで誠也がいると考えられるところに向かった。
影野冥)あ、いたいた。誠也!
荒谷誠也)ん、冥、ちょっと大きくなってないか?俺と同い年なように見えるが...。
影野冥)(そりゃこれ2年前の世界だしな...。)とにかく誠也、今日は村には帰ってはいけない。
荒谷誠也)え、なんでだよ?
影野冥)もし帰ったら君は濡れ衣を着せられるんだよ。
「あれは2年前のこと...。」
荒谷誠也はとある事件の容疑者で逮捕。その原因は村に帰ったから。ここで帰らせなければ未来を変えれるかもしれない。案外試してみるのもありかな。
荒谷誠也)それはいいとして、何で未来が見えてるかのように言うんだ?
影野冥)(そりゃ未来から来た存在だからな...。)とにかく、帰るな。いいね?
荒谷誠也)はあ...。
後日、冥の予測は的中した。村では殺人事件が発生。
荒谷誠也)な、なんで...。
「おーい、誠也ー。」
影野冥)げ、来たか!
荒谷誠也)め、冥が二人!?
誠也の前には未来から来た冥とこの世界の冥がいた。
影野冥)え、なんで私がいるの?
影野冥)こっちのセリフだよ!君は誰だよ!
影野冥)私は影野冥!君こそ誰だよ!
影野冥)私も影野冥だよ!
影野冥)この偽物が!消えろ!
影野冥)君が偽物だろ!消えろ!
荒谷誠也)どっちが喋ってるのかわかんねえよ!とりあえず、どうなってんだ?
影野冥(未来))私は...。
荒谷誠也)み、未来から来た?そんなバカな話が...。
影野冥(現代))でも、私も過去に戻ろうと思えば戻れるよ?
荒谷誠也)ふむう、んで、何しに来たんだ?
影野冥(未来))ちょっと君の未来を変えようとね。
荒谷誠也)俺の未来を変える?
影野冥(未来))私がいた世界だと、君は2年後に影野冥に殺されるんだ。
荒谷誠也)ええ...。
影野冥(未来))それに、昨日私が君を村に帰らせていたら、君は殺人容疑で逮捕されてたんだ。
荒谷誠也)そ、そうなのか?
影野冥(未来))ちょっと、私を信じてくれない?
荒谷誠也)...。それでは、条件をつけよう。
影野冥)条件?
続く