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家具マニア

せいや

[せいや]

キャラID
: WV822-335
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 138

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せいやの冒険日誌

2018-03-04 16:20:19.0 テーマ:その他

[ガンム]第2話  願いの神様

「高寺先生、少し待っててください。」

星野は高寺を中庭の入り口で待機させ、一人池の前に立った。そして、なにやらぶつぶつ唱えている。

「(星野先生は何をしてるんだ...?)」

高寺がそう思ったときだった。

「私を呼んだのは誰かな?」

どこからともなく声が聞こえる。

「私です。」

星野がそうつぶやいた。

「そっか、君かー。んで、何の用かなー?」

「(だ、誰だ?この人...。年齢からして二十歳っぽいが...。それに見た目が不気味だな...。見た目と口調がマッチングしてない...。)」

高寺はそう思った。

「高寺先生、この方が願い事を叶えてくれる神様、「ガンム」様です。試しに、休憩が欲しいという願いでもいかがですか?」

「ね、願いが叶う?そんなバカな話が...。」

「百聞は一見にしかずです。」

「...わかりました。やってみます。」

高寺はガンムのところへ向かった。

「ガ、ガンム様、休憩が欲しいのですが...。」

「おっけー。んじゃちょっと待ってねー。...はい、これでおっけー。」

「え、もういいんですか?」

高寺はきょとんとしている。

「うん、じゃあねー。」

ガンムは池の中へ消えていった。二人はいったん職員室へ戻った。

「(はあ、あんなんで本当に休憩なんかできるのやら...。)」

「信じてませんね?高寺先生。」

「わわ!星野先生!そ、そんなわけないじゃないですか!」

「いえ、あなた今、はあ、あんなんで本当に休憩できるのやら...。とか思ってましたよね?」

「いや、なんで一文の誤りもなく分かるんですか!怖いですよ!」

「顔に出るんですよ、あなた。」

「てか、本当に願い事効くんですか?信じられないんですが。」

「まあまあ、そのうち分かりますよ。」

「はあ...。」

高寺は一週間後の会議に出さないといけないレポートを始めた。

「はあ、だるい。こんなんなければいいのに。」

そのとき。

「あ、高寺君。」

「あ、湯川先生、どうされましたか?」

高寺に声をかけてきたのは、教師を続けて30年のベテラン教師、湯川俊明(ゆがわとしあき)先生だった。

「高寺君、来週の会議は急遽中止になったから、レポートはやらなくて結構だよ。」

「え、あ、はい。」

高寺は状況が理解できなかった。

「え、まじ?よっしゃ!」

高寺はガッツポーズをした。



「ただいまー。」

「お帰りなさい。」

隼一は帰って由子に今日の出来事を話した。

「あら、よかったじゃない。」

「ああ、あれ(レポート)がなければ今週はゆっくりできるぞ。あ、ていうかさ、悟志は?」

「ああ、悟志はね...。」



「え、熱だと!?」

「そうなの。さっき計ったけど、38、7度もあるのよ。」

「え、じゃあ俺明日学校休まないといけないのか?」

「いいえ、あなたは普通に行ってくれたら結構よ。」

「あ、ああ。」



翌日



「ええ!な、なんだこのニュース!」

隼一が朝から大騒ぎを起こしている。
                                 続く
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