あの後味悪い終わり方にちょっと納得いってないんで、あの後を少し書いてみました。今更感はありますが。
冥のまわりには、廃墟となったアテネ村と、倒れた誠也だけがあった。
影野冥)これで...私の使命は果たせた。最後に。
冥は死者蘇生を行った(いや、それできるならはじめにやれよ!)。
荒谷誠也)...冥、よくやってくれた。
影野冥)え、なんで君が死んだあとにおこった出来事知ってるみたいな口調なの?
荒谷誠也)あれ、死んだのはお前が冥黒倒した直後なんだ。だから、お前の戦闘はよく見てたぞ。
影野冥)いや、それなら助けてくれたらよかったのに。
荒谷誠也)いや、瀕死だったから助けるどころじゃなかったんだよ。
影野冥)...誠也、そろそろ私、自分の故郷に帰ってもいいかな。
荒谷誠也)ああ、いい...って、え?
影野冥)もともと私の生まれたところは冥界。使命を果たした以上、帰らなければいけない。
荒谷誠也)し、使命?
影野冥)君の村を守ることと、君の戦闘力を上回ること。
荒谷誠也)いや、どんなんだよ!
影野冥)ごめん、もう時間だ。そろそろ行かないと。
冥がそう言った瞬間、冥のまわりを黒いオーラが包みはじめた。
荒谷誠也)め、冥!行かないでくれ!
影野冥)私だって帰りたくない。でも、仕方のないことなんだ。
冥は悲しみの声をあげている。
荒谷誠也)くそ、逝かせてたまるか!
誠也は冥の腕をつかもうとした。しかし、冥のオーラが誠也が近づくのを妨げる。
影野冥)このまま逝かせて。未練を残してはどうにもならない。
誠也は力が抜け、その場にひざをついた。
影野冥)いつか...また会える日が来るよ。
荒谷誠也)こんなこと...あってたまるか!
誠也は諦めずに守りを固め、冥に近づこうとする。しかし、近づけない。
影野冥)もうやめて。もともと君が私を助けたからどうなるという話だ。
荒谷誠也)...冥。
影野冥)何かな。
荒谷誠也)俺は絶対に...諦めないからな。
影野冥)やれやれ...本当に愚かな人間だなあ。
冥は少し笑みを浮かべている。
影野冥)さよなら、誠也。さよなら、荒谷誠也。
冥は黒いオーラと共に姿を消した。
荒谷誠也)不思議な奴だったなあ。女だったり男だったり。なにより、俺の戦いはここで終わりのようだな。ふ...。
荒谷誠也と影野冥の物語は、これでひとまず終了。この先もせいやが二人に与える給料によっては、復活もあるかもしれません。
革命伝 完