隼一が見ていたテレビには、この地域に台風が急襲してくるという前代未聞のニュースが映っていた。
「ちょ...大丈夫か?これ。」
隼一は不安そうだった。無理もない。
結局、その日は学校は休みになり、隼一は自分の部屋で一人静かに座っていた。
「まさか...。」
隼一は不意にある考えが頭を過った。
~休みが欲しい~
「やばい...。俺のせいでこんなことになってるんだったら...。」
隼一は急いで学校の中庭に向かった。
「やべ、コンタクトつけてくるの忘れた...!」
隼一の視力は裸眼で両方0、2のため、全然見えていない。それでも急いで走った。
「ガンム様ー!」
高寺は叫んだ。
「はいはい、何かなー?」
ひょっこりと池の中からガンム様は出てきた。
「今このようなことが起きているのって、俺の願いの影響ですか?」
「んー、まあそうだねー。」
ガンム様はケロッとしてる。
「いますぐ取り止めてください!」
「ええ、そんなこと言われてもなあ。まあ、これなら出来るけど。」
ガンム様は高寺の腕を掴むなり、なにやら唱え始めた。
「これで君は、ピジョンの能力を覚えたはず。あとは頑張ってねー。」
「ちょ、待ってください!」
高寺は叫んだが、ガンム様は消えてしまった。
「詣ったなあ...。...いや、ちょっと待て。ガンム様の消えた池に潜れば...。」
高寺は池になんの躊躇もなく潜った。
「ここは...神殿?って、なんだ?」
高寺の脳内に、横から巨大な岩が転がって押し潰される映像が再生された。高寺は前に転がった。すると、横から岩が転がってきて、高寺は潰されずに済んだ。
「これは...ピジョンの効果か?」
高寺は自分を怖く感じてきた。彼は神殿の捜索にはいった。
続く