荒谷誠也)な、なんだ?妙な気配を感じる…。誰かいるのか!?
誠也はあたりを見回す。しかし誰もいない。
荒谷誠也)冥の帰りも遅いし…。どうなってるんだ?…ん?
誠也は後ろに気配を感じた。
荒谷誠也)だ、誰

荒谷誠也)はっ!だ、誰…
ドシュンッ!

「…愚かな人間が。さっきから弱き者しかいない…。この世界に強い人間はいないのか?」
影野冥)誠也!大丈夫!?
金縛りがとけた冥は、すぐさま誠也のもとへかけつけた。
影野冥)せ、誠也!しっかりして…!
冥は誠也を起こそうと必死に誠也の体を揺らす。しかし誠也は起きない。
「人間とはか弱い生き物よ。」
影野冥)き、貴様は何者だ!…!

影野冥)え、こ、子供…?
「我が名は、冥界を滅ぼすために来た者、山暗勝幸(やまくらまさゆき)。この世界は人間という存在が邪魔だ。私が貴様ら人間を排除する。」
“漆黒の存在、ここに現る”
影野冥)そ、そんなことさせるか!
山暗勝幸)貴様に何ができる?私の金縛りにも抵抗できなかった貴様に、何ができるというんだ?
影野冥)…たしかに、あの誠也を一撃で気絶させるとは、相当な破壊力だ…。
山暗勝幸)お別れは済んだか?
影野冥)これなら…。
冥は死者蘇生を試みた。
荒谷誠也)は!
影野冥)あら、起きた。
“鉄壁の戦士、復活”
荒谷誠也)山暗勝幸、お前の好きにはさせねえ!ここでお前は俺が倒す!
山暗勝幸)ほう、まだそんなに力が残っていたとは。いいだろう。かかってくるがいい。
荒谷誠也)いくぞ!

冥界がかかった戦いが、今、始まる…。
続く