せいやは一昔前までは強き者に怯え、愚痴を溢しては強き者に実力差をみせつけられていた。しかし、今となってはある程度の者とはレベルが違うほど強くなった。この者の歴史をお聞かせしよう。
「ああ、ついに五十連敗した!なんでいつも負けるんだよ…。」
これはせいやがまだ踊り子をしていた時期である。
「コロは勝てないし踊り子は使えないし…。どうすりゃいいんだ…。」
せいやはコロシアムでもいつも負けていた。しまいには五十連敗するほどに。
「他の職業やってみようかな…。戦士とか強いらしいし。」
せいやは踊り子をやめ、戦士のレベル上げをはじめた。後先考えず、先に降魔を買うようなこともした。
「よし、レベル93になったぞ。これで俺は強くなる!」
せいやは降魔一式をつけ、コロシアムに向かった。
「え、戦士強すぎね?」
せいやは戦士を使った瞬間、コロシアムの初試合で勝利した。この日からせいやは戦士にとりつかれた。
ある日のこと。
「もし打撃攻撃が効かなくなったらどんな気分なんだろう…。」
そう考え、せいやは守備力を底上げした。せいやは降魔時代に守備力864まで登りつめた。
「これくらい固ければ、どうだ?」
せいやはその守備力でコロシアムに向かった。
「うお、ブーメランの攻撃とかmissなるじゃん!すげえ!」
完全に守備力にとりつかれてしまった。そしてその直後、悲劇は訪れた。
「あれ、パソコン動かないんだけど…。」
せいやはパソコンが壊れ、復帰には5ヶ月もの時間を要した。
「よっしゃ!久々にやるか!」
復帰してすぐせいやはコロシアムに向かった。しかし、時代は変わっていた。
「あれ、普通に打撃痛いんだけど…。」
せいやは復帰した直後に、守備力864ではコロシアムでは通用しないことに気づいた。せいやは急いで鉄壁シリーズに手を染めた。
「よし、守備力900。」
復帰した直後、せいやは守備力900まで到達した。これでもう安心。
現実は甘くなかった。
「せいや、練コロしない?」
フレンドに練コロに誘われ、せいやは誘いにのった。そしていつもどおりコロシアムをやった。しかし、
「何あの魔法使い?攻撃魔力高すぎないか?」
せいやは打撃攻撃こそ効かないものの、とあるエルフの魔法使いの呪文で、いつもワンキルをされた。
「呪文が効かなくなれば…。」
せいやはそう考え、聖騎士の大盾の攻撃呪文ダメージ7パー軽減の埋めつくしの盾を買い、鉄壁上の攻撃呪文ダメージ7パー軽減の埋めつくしも買った。それから魔法使いはさほど怖くなくなった。しかし、人間は欲が止まることはない。
「これで攻撃力も高ければいいのに…。…攻撃力あげるか。」
せいやは攻撃力を485から559まで底上げした。これでもうたいはんの戦士には勝てる。
なんて考えをしてるうちは甘い。
またある日、
「せいや、タイマンしよ。」
あるフレンドがタイマンを申し込んできた。せいやはのった。戦士同士のタイマンだった。
せいやは敗北を味わった。
「ふふ、戦士では俺のほうが上のようだな。」
俺のほうが…上…だと?
そんなこと…認めるものか…!
せいやは悔しさのあまり、修行を重ねた。守備力も918まで上げた。さらに会心率が4、9バー上がる腕装備も買った。そして若干守備力と攻撃力を捨て、オノも使えるようにした。
俺はその戦士にタイマンを挑んだ。そして勝利を修めた。まさに下克上である。
せいやはまだまだ強くなる。そして今もその真っ只中である。なぜかって?その戦士から再び敗北を味わったからだ。せいやはまだまだ終わらない。彼の成長は、これからも続く…。
(えっと、まずここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございます。自分だったらおそらく一行目でくだらなくて読むのやめてます。はっきり言わしていただきます。せいやは戦士の中ではそこそこ強い方だと思います。なぜかって?彼は止まることを知らないからです。彼は自身の強さに満足したことは一度もありません。それは、上には上がいることを知っているからです。最強とは最も強いこと。当たり前と思うかもしれません。しかし、意味からしたら最強とは1人しかいないのです。せいやは当然ガチ勢の戦士にはとうてい力は及びません。ですが、それを分かっているからとどまることを知りません。あんなバカですが、今後もよろしくお願いします。)