せいやの冒険日誌

影野冥)あ、ねえねえ。私の家ってどんなんか知ってる？

風斬白)さあな。知らねえし知りたくもな…あれ、なんかケツが熱いなぁ。

影野冥)私が腹たったらマグマうつよ。

風斬白)ちょ、熱い！助けて！

坂上優一)バカはほっといて…。興味深いね。

影野冥)よければ来るー？

芝田亮仁)ふむ、行ってみる価値はありそうだ。

冥は３人をつれて家に案内した。

風斬白)ケツが燃える！助けて！

影野冥)やれやれ…。

冥は指パッチンをして火を消した。

影野冥)次はないからね。気つけてよ。

風斬白)はい…。(女のくせに図に乗るんじゃねえぞ…。)

坂上優一)冥って普段は誠也の家に住んでなかった？

影野冥)まあそうだけど…。本来の私の家はここなんだよね。てか、私と誠也は夫婦だから同居せざるをえないんだよ。

風斬白)てかどっちがプロボーズしたんだ？

影野冥)あっちに決まってるでしょ。私は男にはそんなに興味ないし。

芝田亮仁)てか、よく結婚したな…。

影野冥)いやー、チョコくれたからさ♪

芝田亮仁)チョコに弱すぎだろ！

影野冥)冗談、彼の言葉をきいて結婚すると決意したのよ。

坂上優一)ふむう…。てか、ここって田舎ってかんじするねぇ…。

影野冥)私って、身内誠也(配偶者)くらいしかいないんだよねえ…。親も兄弟もいないし。

風斬白)お邪魔しまーす♪あれ、心臓が熱いなぁ。

坂上優一)冥、ベルギーのチョコあげるからもうやめてあg

一瞬で白の火が消えた。

芝田亮仁)それじゃあお邪魔します。って、あれ。

冥の家は寺のようだった。

坂上優一)どう見ても寺じゃないか…。

影野冥)古風な感じがしていいでしょ？使わなくなった寺の話聞いて私が買い取ったんだよ。

風斬白)内装は…。な、なんだこれ。

書物には妖術が記された古い書物がぎっしりある。中にはマグマの書物もある。とても現代の文字ではない。

風斬白)俺もマグマ覚えられねえかな…。えっと、

影野冥)いやいや、私でも覚えるのに３ヶ月かかったのに。そんなすぐ使えるわけないよ。

風斬白)レルトムアンワクミシュランフウガイエンレツハッケイショウセツキ…

影野冥)え、その文字読めるの？

風斬白)ミトコノホウライメイテツカイシンワコントウケイヒヌメヨル！

影野冥)うわ！ちょ！

突如巨大な炎が生まれた。

影野冥)ちょ、家に火が！

冥は急いで水をくんで火を消した。

影野冥)てか、なんで読めるの！？

風斬白)よこに和訳早見表あるじゃん。

影野冥)あ、そうだった。

風斬白)てか、冥、あんなに文長いのにどうやってすぐにマグマだしてんの？

影野冥)なれれば高速で黙読できるよ。

芝田亮仁)意外と古いわりにはしっかりしてるな。台所にトイレもあるし。

影野冥)あ、お腹すいた？

坂上優一)まあ減った。

影野冥)カレー作るからちと待ってて。

冥は台所にいき、２秒で４つのカレーライスをもってきた。

風斬白)はやっ！

坂上優一)ああ、ありがとう。どんな味かな…。

４人は食べた。

風斬白)か、辛っ！ちょ、舌が死ぬ！

影野冥)ああ、世界一辛いタバスコをおおさじ１０ぱい、激辛のハバネロをふんだんに使ったカレーだよ♪

芝田亮仁)食えるかこんなん！

４人はほとんど残した。

影野冥)変な話だけどさ、みんなってなにか職業就いてたりするの？

風斬白)俺は別に職業ねえな。たまにどっかのスーパーでバイトするぐらいだな。

芝田亮仁)まあ、俺もそんなかんじかな。

坂上優一)俺は一応歯科医師だよ。

影野冥)！？
芝田亮仁)！？
風斬白)！？
影野冥)↑君も驚くんかい！

坂上優一)一応ね。ちょっとした手術くらいしかできないけど。

影野冥)あ、私虫歯あるんだよね。抜いてくれない？

坂上優一)急だな…。いいけど。

優一は冥の家のベッドに冥を寝かせ、治療をはじめた。



坂上優一)…はい、いいよ。

影野冥)…え、もう終わり？

冥の体感的には５秒だった。それに痛みも感じない。

坂上優一)俺の治療方は特殊でね。嫁に教わったやり方なんだ。

風斬白)あんたも嫁いたのかよ！？てかなんで前冥に告白を…。

坂上優一)…。たしか坂上心優(さかがみみゆ)だったと思う、名前は。いつも笑顔で、優しい人だったよ。

影野冥)へえ、結婚してたんだ…。ていうかさ、君の神技、どうやってるの？

坂上優一)ああ、それは…。って、危ない！

影野冥)え？
                                 続く