荒谷誠也)しかし…。どうやって心優を助ける?
坂上優一)こっから落として白とか冥にキャッチさせる?
荒谷誠也)危険すぎねえか?
坂上優一)でもそうしないと君も彼女も死ぬよ。
荒谷誠也)ここで死んだらどうなるんだ?仮にもここ死後の世界だろ?
坂上心優)魂ごと消えてしまうよ。
荒谷誠也)…。くそ、どうする!
坂上優一)おりゃ!
坂上心優)キャ!?
なんと優一は心優を落とした。
荒谷誠也)ちょ、優一、何すんだy
坂上優一)はやくお前は螺旋塔を降りろぉぉ!!
荒谷誠也)…。
誠也は急いで降りた。
風斬白)あれ、心優が落ちてきてねえか?
影野冥)え、それほんと!?キャッチしないと!
冥と白は両手で心優を迎える準備を整えた。
坂上心優)キャーーー!!!
風斬白)ここだぁぁ!!
白と冥は心優をキャッチした。
触魔タミフル)…チッ。
タミフルは舌打ちすると消えた。
荒谷誠也)ふう…。なんとか助かったな。
坂上心優)本当にありがとう!私、死ぬかと思った…!
心優は意味深に笑った。優一はその笑みに妙な違和感を覚えた。
風斬白)まあ、助かったならいいさ。
坂上心優)ねえ、ここで一緒に暮らさない?
坂上優一)え?
坂上心優)ここなら何も困らずに暮らせると思うんだ!君たちも最近疲れてるでしょ?
優一は違和感がとれない。彼女、何かおかしい…。
坂上心優)…ねえ?ここで一生ずっと一緒に遊ぼうよ!
坂上優一)…みんな。
荒谷誠也)…なんだ。
坂上優一)逃げた方がよさそうだ。彼女、何かがおかしい…。
優一一行は後退りをはじめた。
坂上心優)…ねえ、どこに行くの?
坂上優一)みんな逃げろ!
優一の声の迫力にみんなは走りだす。
「ニガサン…。」
荒谷誠也)おいおい、いつの間に…。
誠也たちを無数の亡霊が囲んでいた。
坂上心優)…かこめかこめ。逃げられぬように。
風斬白)おい師匠、どういうことだよ!?
坂上優一)…おれの考えからすると…。
心優は勝幸に殺された。彼女はまだ未練が残っていた。彼女は自分だけ死ぬやりきれなさから、おれたちを道連れにしようとしている。
荒谷誠也)ということは…。
影野冥)このままだと、私たちは亡霊になっちゃうってことだね…。
風斬白)おい、どうすりゃいいんだよ!?まだ死にたくねえぞオレは!
坂上優一)亡霊を倒せば済む話なんだが…。
坂上心優)何を話してるのかな?
心優は微笑む。
芝田亮仁)こうなればやるっきゃない!
荒谷誠也)うおりゃ!
誠也は亡霊に斬りかかる。
亡霊)…。
誠也の攻撃をもろともしない亡霊は包丁まで持っている。
荒谷誠也)攻撃が通用しねえのか…。
坂上優一)ま、まずい、冥が!
亡霊が冥をかこむ。
亡霊)…かこめかこめ。逃げられぬように。
影野冥)う、動けない…。助けて…。
坂上心優)あはは、ねえ、優ちゃん、大人しくして?そうすれば何もしないから♪
坂上優一)お、お前、いつからこんなことを…。いつからそんな人間に…!
坂上心優)意地でも反抗する気だね。仕方ない。
「…かこめかこめ。」
亡霊は次々と白や亮仁を囲む。
風斬白)おい、何すんだよこの野郎!
芝田亮仁)動けない…。どうすれば…。
ついには誠也まで囲まれた。
荒谷誠也)し、しまった…!
坂上優一)み、みんな!
坂上心優)あはは、優ちゃん、最後のチャンスをあげる。ここで私たちと一緒に永遠に暮らすか、それとも…
“死”を選ぶか。どっちがいい?
坂上優一)…。
4人を囲む亡霊は皆、包丁を4人の首もとにつきつけている。反抗したらすぐに殺すつもりなのかもしれない。
坂上心優)もう苦しむ必要はないんだよ?私と優ちゃんで永遠に仲良く暮らせるんだよ?悩む理由がどこにあるの?
坂上優一)…さい。
坂上心優)…?
坂上優一)うるさい!俺はまだ現世でやり残してることが山ほどあるんだよ!お前と過ごしてる場合じゃねえんだよ!
坂上心優)あはは、残念だなぁ。まあ、そこまで反抗するなら…。
シネ。
グサッ。
続く