荒谷誠也)真やいばくだき!
異形獣)キシャ…。
異形獣は怯んだ。
風斬白)おりゃ!
白はライガークラッシュを放つ。
異形獣)キ…。
坂上優一)不死鳥天舞!
異形獣)ク…。キ…。
異形獣は倒れた。
畑辺智貴)…!倒した…のか?
芝田亮仁)誠也、白、坂上、無事か?
荒谷誠也)なんとか。
畑辺智貴)おい誠也。お前、どこから来た人間だ。
荒谷誠也)え、あ、アテネ…村。
畑辺智貴)アテネ村だと!?
芝田亮仁)…。
畑辺智貴)おいお前ら…。1000年前の時代から来たとか言うんじゃないだろうな?
荒谷誠也)…。
畑辺智貴)やはり…。真やいばくだきは過去に伝えられていた技。その技を使いこなしているなんて…。それに坂上。お前、たしか不死鳥天舞を使ってたよな。
坂上優一)あ、ああ…。
畑辺智貴)それは…。1500年前の技!どこでそれを覚えてきた…。
風斬白)え?
荒谷誠也)1000…500年!?
坂上優一)こ、これは、おれの家系から受け継がれてきた技なんだ…。
畑辺智貴)あ、そうなの。
荒谷誠也)んがっ!
畑辺智貴)…。とにかく、白と優一はかまわん。…だが!
「誠也、お前だけは捕らえる!」
荒谷誠也)え…。
突如職員が誠也を捕らえた。
荒谷誠也)ちょ、やめろ!
誠也は抵抗しようとしたが、あえてしなかった。誠也の場合、抵抗すると職員を殺しかねないからだ。
畑辺智貴)このスパイが…。貴族は死刑だ!
芝田亮仁)ま、待て!違う…!
荒谷誠也)あーあ…。もう何日たったか…。
誠也は牢獄の中で一人座っていた。
荒谷誠也)スパイ…ねぇ。あながち間違ってねえけど、なんかなぁ…。
監視員)荒谷、でてこい。
荒谷誠也)はーい…。
誠也は監視員に大広間に連れていかれた。そこには大勢の人々と、白たちがいた。
荒谷誠也)(あれ、優一はいないのか…?というか、これから何をするんだ…?)
監視員)これより、荒谷誠也の死刑を行う。
荒谷誠也)!死刑だと…!?
風斬白)…。
影野冥)…。
芝田亮仁)…。
監視員)荒谷、何か言い残すことは…?
荒谷誠也)…。何もありません(誰か助けて…)。
人々)死刑を!死刑を!罪人に死刑を!
荒谷誠也)…!
監視員)ここに手を置け。
荒谷誠也)…。はい。
誠也は手を置いた。
人々)死刑を!死刑を!罪人に死刑を!
監視員)判決を下す。死刑!
監視員がオノを誠也の腕におろした。しかし。
監視員)!なぜ斬れない!?
荒谷誠也)そんくらいのオノじゃ死にませんよ…ってね。
「やめてくれ、彼は本当に悪い者ではないんだ。」
荒谷誠也)ああ、亮仁、分かってくれるよな。
芝田亮仁)彼は、俺たちの滅びの未来を変えるために来たんだ。
監視員)滅びの未来だと…?
芝田亮仁)そう、俺は予知夢を見たんだ。今日も、ある男がここに襲いかかる。
人々)嘘やん…。そんなことある?
監視員)でたらめを言うな!たとえ亮仁殿であろうと、発言には
「おい、なにがでたらめだ。」
続く