おれ、坂上優一は、国家資格を持ち、弁護士として働いている普通の男です。
おれは母、弟、兄で生活していました。父は先日他界しました。兄は亮仁といい、たいした大学もでず、今でいうブラック企業で働いていました。弟の誠也は、偏差値的には中の下くらいの大学にいます。また、母はというと、おれたちを養う金を稼ぐために朝から晩まで働きっぱなし。それをおれが手取り給料で追加で養っているというかんじです。
しかし、そんな母も先日なくなりました。そして、おれはなんとか兄と弟を養っていこうと思いました。
しかし、ある日、おれはこの兄弟にとんでもないことをいわれました。
亮仁)お前のようなずっと家にいて何もしないような奴はでていってもらう。
優一)は、え?
おれは理解できませんでした。
誠也)そうそう、ほんと自分は何もしなくてさー。お兄ちゃんは必死に働いて俺たちを養ってくれているのに。何とも思わないの?
優一)いやまてまて、そもそもこの家でいろいろ
亮仁)うるさい。お前は邪魔だ、でていけ!
おれは腹がたって仕方ありませんでした。それもそのはず、この家の車も冷蔵庫も光熱費も、管理していたのは全部おれだったのですから。しかし、おれはこれをきっかけに復讐を考えつきました。
優一)…。本当にでていっていいんだね?
誠也)さっさとでてけ!あんたがいる分お兄ちゃんが苦労してるんだぞ!
優一)…。わかった。
亮仁)今週中には荷物まとめろよ。
おれはある晩、光熱費等の契約をすべて打ち切りました。冷蔵庫等を持ちだす業者も手配しました。そして、真夜中、兄弟が寝てる最中全ての家具を運びました。なんにせよ、おれの家具なんだしさ。
家具や車は、おれが引っ越す前に契約したマンションに全て運びました。前住んでいたようなボロアパートと違い、とても高級なマンションです。なんせ、おれの給料なら全然払える額だもの。
翌朝、案の定兄弟から電話がきました。
優一)もしもし?
亮仁)おい、優一!お前、うちの家具とか車とかどこやったんだ!?
優一)えー?兄ちゃんに引っ越せっていわれたから持ってっただけだよ。
亮仁)ふざけるな!家具と家電返せよ!
優一)返すも何もおれのだもん。
亮仁)え?
優一)そんなんも知らなかったの?兄ちゃん。とにかく忙しいから。パイバイ。
亮仁)ちょ、おま、
カチッ
おれは電話をきり、それ以降は兄弟とは連絡をとっていません。
10年後
おれはテレビを見ていました。
坂上優一)え?
「では次のニュースです。先日、この近くのスーパーで強盗をした疑いで、坂上亮仁(39)が逮捕されました。調べによりますと、容疑者は金に困っていたので、強盗をした。と、容疑を認めている模様です。」
坂上優一)まじか、捕まったかー。
おれはこのニュースをみてとてもスカッとしました。
坂上実優)ねえ優ちゃーん、今日仕事お休みなんだし、どっかいこうよー。
坂上白)そうだよハパ!どっかつれてってよ!
坂上優一)はは、そうだな、じゃあ皆で海にでもいくか!
坂上実優)いいね!
坂上白)わーい!
そして今では妻と子宝にも恵まれ、とても幸せに暮らしています。今思えば、兄弟に家を追い出してもらえてよかったと思っています。