つかの間の休日(というかいつもだが)ができた誠也は、友達と有名な美術館に行くことにした。

荒谷誠也)岼子、これは勇者姫アンルシアっていう人物の肖像画だぜ。
左にいるのは誠也が最近知り合った友達、楠本岼子(くすもとゆりこ)。なお、名前に子とあるが彼はれっきとした男である。
楠本岼子)ほうほう。
荒谷誠也)ちなみに、とてつもない火力の持ち主だったらしくて、ゴリラ姫なんて呼ばれたりもしてたらしいぞ。あと、何がとは言わんが、まったくないらしい。
楠本岼子)っっっw、それより、ここの美術館に代々伝わる噂話って知ってるか?
荒谷誠也)噂話?なんだそれ。
楠本岼子)ああ、それはこの美術館に…
荒谷誠也)いや、「噂話」ってどういう意味?
楠本岼子)無能か?いろんな人が共有しているちゃんとした証拠はない話のことだ。
荒谷誠也)あーはいはい。それで、その噂話ってどんなの?
楠本岼子)なんかね、この美術館に夜に入ると
荒谷誠也)呪われて死ぬとかそんな在り来たりな話じゃないよな?
楠本岼子)そんな在り来たりな話なんだよ。
荒谷誠也)へ?
楠本岼子)なんでも、夜にこっそり侵入して行方不明になってる人がちょくちょくいるらしい。
荒谷誠也)そんなことありえるか?普通考えられないようなことだが…。
楠本岼子)そこでだ。今夜俺たちで侵入しないか?
荒谷誠也)いや、俺美術館の係員とかごめんだぞ?
楠本岼子)それ新入。解釈下手か。てかわざとか?なんでもいいが、今夜この美術館に侵入してみないか?
荒谷誠也)いいけど、係員に見つかったらけっこうめんどくさいことになるぞ。
楠本岼子)大丈夫大丈夫、ばれないさ。
荒谷誠也)まあなんでもいいけど、んじゃあ何時にまたここ集合にする?
楠本岼子)じゃあ、11時でよくない?
荒谷誠也)午前?午後?
楠本岼子)バカなの?午後に決まってるじゃん。
荒谷誠也)はは、おけおけ。
二人は待ち合わせをして、一時解散した。
午後11時
荒谷誠也)お、岼子!
楠本岼子)ん、あ、誠也か。行くぞ。
二人は美術館の門の前まで来た。
楠本岼子)……。う…。だめだ、ビクともしねえ。
荒谷誠也)いくぞ。
誠也は扉に手をかけた。

すると突如、扉が開き、誠也と岼子は中に吸い込まれた。
荒谷誠也)うわあああああああああああ!
楠本岼子)うわああああああああああ…。
荒谷誠也)は!
誠也は気がついた。そして目を疑った。
荒谷誠也)な、なんだこれ!
誠也のいる世界はモノクロ色と化している。風景、物体、無論誠也もモノクロ色だ。
荒谷誠也)ど、どうなってんだ…?
「や、やめろ!くるな!」
荒谷誠也)こ、この声は!って、うお!

誠也の目先には、甲冑の騎士2体に囲まれている岼子がいた。
荒谷誠也)今助ける!
誠也は片方の甲冑に真やいばくだきを放とうとする。が、なぜかうまく発動しない。
荒谷誠也)あ、あれ?
楠本岼子)誠也、おれも試したが、どうやらここでは本来の強さが発揮できず、能力値も最低になるみたいだ…。
荒谷誠也)んだと!?くそ、どうすれば岼子を助けれる…?
続く