私はサキ。夫と子供一人で暮らしている主婦です。私の夫なんですが、少し性格に難があって…。
シロ)ただいま。
サキ)あ、おかえりシロくん。
シロ)おい、まさか飯できてねえのか?
サキ)あ、ごめん…。洗濯とかで忙しくて…。
シロ)ほんとにダメな嫁だな、お前は。
サキ)ご、ごめん…。今作るね…。
彼が夫のシロくん。結婚する前まではすごくいい人だったのですが、結婚してから豹変して…。このようなやり取りが日常茶飯なんです。ていうか毎日定時で帰ってくるのにそんなに早くご飯作れないよ…。
サキ)できたよ。
私はいつも急いでご飯を作りますが…
シロ)まっず…。もう少しマシなの作れないの?これならリストランテ・レンダーの飯の方が旨いわ。
サキ)ご、ごめん…。(あんな一食3000円するようなところと私の飯比べんなや…。)
このように、とにかくなにかと文句をつけてくるんです。でも、これだけならまだマシで…。
シロ)あーもう飲むわ。
サキ)あ、うん…。
夫はとにかく酒癖が悪いんです。
シロ)このダメ嫁がぁ!
そんなこといいながら家の家具を振り回すんです。
サキ)や、やめてシロくん!危ないよ…。
こんなことがありながら彼は眠りにつくんです。しかも…。
シロ)はあ?オレそんなことしてねえよ!
彼は酔っている時の記憶がないんです。
メイ)ただいま…。
サキ)あ、メイちゃんおかえり。
彼女は私の娘のメイちゃん。いつも夫が酔い潰れて眠った後に学校から帰ってくるので、夫のことはあまり知らないみたいなんです。
メイ)お母さん、父さんはまた寝てるの?
サキ)うん…。すぐ帰ってきたら寝るから…。
メイ)…。
サキ)メイちゃん?
メイ)あ、ごめん。何もないよ。
サキ)そ、そっか。
サキ)…ということがありまして…。
ユウイチ)なるほど、これは典型的なDVですね。
私は弁護士に相談してみることにしました。
サキ)やっばりそうだったんだ…。
ユウイチ)失礼ながら、離婚とかは考えられていますか?
サキ)…。
ユウイチ)おそらくあなたの夫のDVはこのままエスカレートしていくと思われます。それならば、慰謝料を夫からもらって、早急に夫から離れた方がいいと思われます。
サキ)…わかりました。私、離婚します。
ユウイチ)かしこまりました。それでは、進め方を…。
そういってユウイチさんは、離婚のための備えや、慰謝料をとるための手続きを丁寧に教えてくれました。
シロ)んだと!?離婚なんて認めねえぞ!
サキ)もう限界なの…。家庭の文句は言われるし、料理もおいしくないって言われるし…。
ユウイチ)サキさんは離婚を成立させ、慰謝料をちゃんと払い、今後自分の身に一切近づかないことを約束されるなら被害届はださないと仰っています。
シロ)…。わかったよ。慰謝料はくれてやる。しかし…
サキ)…?
シロ)当然子供はおいていってもらうぞ!
サキ)え、それは…。
メイ)やだよ。
シロ)な、なに!?
メイ)毎日お母さんに自分の理想ばかりおしつけて…。自分はお母さんを助けようと思わなかったの?そんな人にばっか求めるお父さんなんて…私、嫌。
シロ)う…。
ユウイチ)さて、どうなさいますか?
シロ)…わかったよ。
こうして、夫との離婚が成立し、慰謝料も無事いただきました。
サキ)メイちゃん、私がいろいろされていたこと気づいていたんだね。
メイ)うん、夜中にも罵声とかきこえたもん。
サキ)今日からは私と二人で暮らしていこうね。
メイ)うん…!
こうして私は、一からメイちゃんと人生を始めることにしたのです。
終わり