シロ)ゲホ!…ああ…。
ゴホッ!…オレはシロ。見ての通り今絶賛体調を崩している…。
シロ)…ああ、体温計ってみるか…。
そんなことを思いながら体温計を毛細血管がいっぱいつまってるとこに挟んだ。
シロ)おえ…。38、9…。
やっばりだ…。ゴホ!熱がとてつもなく高い…!
ピンポーン!
シロ)ああ…。誰だよ…。グホ!
オレは吐き気を堪え、玄関まで向かった。
シロ)はいはい誰っすかと…。
セイヤ)おいシロ!お前何会社休んでんだ!
シロ)いや欠勤連絡いれましたよ…!?
こいつはオレの上司のセイヤ…。言動見りゃ分かると思うが典型的なDQN上司。そこらのブラック企業にいそうな上司だよ。まあうちの会社ブラックじゃないと思うんだがな…。ゲホ!
セイヤ)お前が休むとかどうか知らんが、はやく会社いくぞ!
シロ)いやいやムチャですよ…!言ったところで戦力なりませんし、ゴホ!…なにもできません。
セイヤ)なんだと!?ボーナスカットされてもいいのか!
シロ)いや、それは…。
セイヤ)嫌なら働け!だいいち玄関までこれたなら職場までいけるだろ!
シロ)(んだよその究極の謎理論!こっちはしんどいんだよ!)
この上司だが、厄介なことに今までインフルエンザなどになったことがないらしい…。だから苦しみがわかんねえのかこのポンコツ…。
セイヤ)さあこい!
シロ)…。
オレは強引に職場につれていかれた。ああ、意識がもうろうとする…。
セイヤ)おいシロ!ぼさっとするな!
シロ)もう…げん…か…
ガタン
サキ)あ、シロくん!
シロ)ん、サキ…?てか、ここは病院…?
次にオレが目を覚ますとそこは病院だった。近くにはオレの妻のサキがいた。
サキ)心配したよ…。会社からシロくんが倒れたって連絡がはいって…。
シロ)あ、ああ…。んで、セイヤは…。
サキ)セイヤ…?あ、シロくん、テレビつけてみて。
シロ)え、あ、ああ。
ポチッ
メイ)先日、高熱で休んでいた会社員のシロさんを、自宅までいって無理やり会社につれていった容疑で、セイヤ氏が逮捕されました。
シロ)うお、こんな大事なってたのか…。
メイ)セイヤ容疑者は、間違いなく私がやりましたと、容疑を認めております。
サキ)もう、心配したんだからね…。
サキは軽く涙を流してオレに抱きついてきた。
シロ)お、おい、やめろ!ここ病院だぞ!
後日医者にきいたが、オレは非常に危ない状態で、病院へ運ばれるのが遅かったら命に関わっていたかもしれないらしい。いやあ、おそろしや…。
終わり