サキ)…シロくんが浮気してたの。私、悲しくて…。勢いで一気に別れちゃった。
そら計画通り。あとは俺が口説き落とすだけ…。
セイヤ)それは可哀想に。なあ、俺と付き合わない?
サキ)え、いや、そんないきなり…。
セイヤ)大丈夫だって!俺といれば間違いないって!
サキ)ご、ごめん、しばらくは恋愛する気ないから、ごめんね…。
そういってサキはそそくさと電話を切った。あいつ、俺が誘ってやってんのに…!
セイヤ)仕方ねえ、またしばらく話してみるか。
そうして後日から俺はしばらくサキに電話を送っていたが、しだいにあいつも電話にでなくなってきた。あいつ、せめてでろよ…。
そんなある日のこと…。
テーテレレッテテー
電話が鳴った。ん、メイ?とりあえず俺は電話にでた。
セイヤ)もしもし、メイ?なに、また俺と付き合いたくなった…
メイ)わけないでしょ!アンタ私のスマホからシロとミハルちゃんの写真送ったでしょ!話はシロとサキからきいたよ!
セイヤ)な、そ、そんなこと俺がするわけないだろ!
メイ)じゃあ私のこのラインは何!?なんか前の日のこの時間にあの写真がサキに送られてたみたいだけど、あんとき私家にスマホ忘れてたし、飲み会行ってたから私はスマホ触りようがないのよ!サークル仲間もこのこと知ってんだから聞いてもいいんだよ!さて、どうゆうことかな!
セイヤ)…。
メイ)どうせアンタのことだし、サキに一目惚れでもしたんでしょ。許す気はないけど、こんなことして申し訳ありませんでしたってちゃんとサキに謝っときなよ?
セイヤ)…はい。
オレはシロ!あ、多分これが最後の目線変更!話もそろそろ終わるだろうし!
シロ)いやーメイ、セイヤも何も反論できてなかったみたいだったな。
メイ)あいつのことだし、証拠さえ掴めたら追い詰めれると思ったのよ。
シロ)さすがメイ!
その後、大学ではこのことが広まり、セイヤに学校側からでかい処分はくだらなかったが、学校のやつらは挙ってセイヤを避けるようになったな。まあ、無理もねえか。
サキ)シロくん、ごめんね…!まさかあの写真がシロくんの妹さんだったなんて思わなくて、浮気したと本当に思っちゃった…。まさかセイヤの悪戯だったなんて…。本当にごめんなさい…!
後日、サキは泣きながらオレに抱きついてきた。正直はじめは彼女のことを黒と睨んでいたが、どうやら勘違いだったようだ。
シロ)まあ分かってくれたらいいんだよ。まあもう少しあの時はオレの話をきいてほしかったけど。
10年後
あれから大学を卒業したオレはサキと結婚した。今は二人で新婚生活を営んでいる。今日は二人でショッピングモールに来ている。
シロ)ん…あそこにいるの…。
遠くのほうに、セイヤと思わしき人物を発見した。
サキ)あれ、女の人とどこか行くよ?
シロ)え、あいつ結婚指輪してる…。ま、まさか…。
やはり昔からの癖って、直らないものなのか…?
終わり