私はサキ。夫のセイヤくんと息子のシロ、義妹のメイちゃんの4人で暮らしています。決して裕福ではありませんが、人並みの暮らしをできる程度に夫も働いてくれて、メイちゃんも私と家事をしっかりしてくれてとても助かっているんですが…。
シロ)おいババア!さっさと飯持ってこいよ!
そう、問題はこのシロ…。皆さん知っての通り私はとても気弱。シロは職に就いていないんです。Fラン大学を卒業して一時職に就いていたんですが、半年程度でやめて私たちのところに来て、以来これなんです。はあ、我が子ながら呪われたりしたらいいのに…。
サキ)家で引きこもってるんじゃなくて、少しは仕事とか探さないの?
シロ)オレはゲームでいきてくんだよ!いいからさっさと飯持ってこいよ!
サキ)はあ、まったく…。
ほんとなんでこんな子に育ったのかしら…。自分でも分からない。
セイヤ)お、サキ。今度の日曜みんなで温泉でもいかないか?
サキ)行きたいけど、シロとかメイちゃんはどうするの?
セイヤ)あーたしかに、どうしようか。いやでもシロのことだし、ゲームするとか言ってついてこなさそう。
サキ)たしかに。
セイヤ)おいシロ、今度温泉いくけど
シロ)あーオレゲームしてるから行かない。
サキ)依存症だね…。あ、メイちゃんは行く?
メイ)あ、はい、もちろん!
セイヤ)お前くるの?
メイ)なんか文句あるの!?
サキ)はは、仲いいね…。
メイ)それにしてもサキさん、セイヤくんはいい加減職に就かせないんですか?そろそろ職に就かせないと本当にまずいですよ…。
サキ)うーん、私もそうしたいのは山々なんだけどね…。
そう、皆さんが思ってる以上にこういう人って職に就かないんです。え、これ書いてるやつそもそも人生経験浅いだろって?まあそこは目を瞑ってください…。
セイヤ)おい、シロ、ちょっと来い。
シロ)ああ?なんだよ。
シロが部屋からでてきた。うわ、匂いが…。お風呂くらいちゃんと入ってよ…。
セイヤ)お前これからどうするつもりだ?そろそろ働かないと本当にまずいぞ。
シロ)うるせえな!もうすぐしたら職就くから!
メイ)その言葉何回目よ!いつもそう言ってるけど一向に職に就こうという姿勢が見えないんですけどシロくん!
シロ)黙れよ!オレにはオレのペースがあるんだよ!それより早くゲームしないとランキング圏外なっちまう!もういいだろ!
そういってシロはそそくさと部屋に戻ってしまった。
セイヤ)あいつ…。
サキ)…仕方ないね、あの手は使いたくなかったけど。
メイ)え、何か作戦があるんですか?
サキ)うん。でも、こうするしか仕方ないよね…。
続く
追記 自分は1週間=月曜から日曜と考えています。論理的には日曜から土曜なんですが、そこらへんはご了承ください。