サキ)シロ、帰ったよ。
シロ)…たく、また全滅かよ!鬱陶しい!ほんと味方雑魚すぎんだろ!
セイヤ)…案の定ネトゲに明け暮れてるみたいだな。
サキ)やっぱりネットはリアルと反比例って言葉は本当なんだね…。
メイ)シロくん、仕事は決まったの?
シロ)…ああ?帰ってきたのかよ…。
サキ)シロ、仕事は決めたんでしょうね。
シロ)…決めてねえよ。
サキ)…もしもし、はい、お願いします。
シロ)ああ?誰に電話してんだよ。
セイヤ)お前を寺につれてってもらう。
シロ)は!?どういうことだよ。
サキ)あなたがあんまりにも働かないから、私たちで考えてお寺の人に引き取ってもらうことにしたの。
シロ)おい、きいてねえぞ!
ピンポーン
サキ)はいはい。
私は待ってましたと言わんばかりに玄関をあけました。
リョウト)こんにちは。ところで、シロくんはどの子でしょうか。
サキ)ああ、あの子です…。
リョウト)ああ、君か。さあ、行こう。
シロ)は、離せ!
シロは必死に抵抗していましたが、鍛えている寺院の人に敵うはずもなく、つれていかれました。
あれからシロはネットのような電子機器の使用を完全に禁止にされ、毎日掃除に明け暮れているそうです。とてもリョウトさんは厳格な人です。きっとシロを更正させてくれるはず…。
そして1年後
ピンポーン
サキ)あ、もしかして…。
私はドアをあけました。坊主となっているとてもキリッとした男性…シロでした。
シロ)ただいま、お母さん。そしてお父さんにメイさん。
セイヤ)おお、シロか。
シロ)これ、お母さんたちにあげる。あれからバイトを始めてさ。給料も手にはいったから分けないとって思って。
メイ)シロくん、立派になったね…。
それからシロとの同棲が再び始まりましたが、シロはゲームを一切しなくなっており、私たちの家事を手伝ってくれたり、給料の一部を送ってくれたりと、見違えるほどに成長しました。
サキ)苦肉の作だったけど、成功してよかった。
セイヤ)ああ、よかったよ。
メイ)リョウトさんに感謝ですね!
終わり