せいやの冒険日誌

６;００

シキ)お前ら、起きろ！

セイヤ)ふぁ…。

シキ)いいか、今から５分で運動着に着替え、家の外のグラウンドに出てこい。

シロ)ふぁい…。

そう、このシキというコーチは本当にスパルタ。実質ニートの生活を毎日送っていたセイヤたちにとっては地獄だった。

セイヤ)ふぁ、着替えて…。



１０分後

セイヤ)すみません、遅れましたぁ…。眠い…。

シキ)…５分遅刻か。このグラウンド、倍の２０周走ってこい！

メイ)嘘でしょ…！？

このセイヤたちの家の近くにあるグラウンド、１周約４００m。…単純計算して８kmだ。

セイヤ)はあ、はあ…しんどすぎる…！

シキ)こらそこ、歩くな！



７;３０

セイヤ)疲れたぁ…。

ご飯は白ご飯にサラダと目玉焼き、そして味噌汁。

シロ)あーうめえ。

リョウト)あ、コーチ、白ご飯のおかわりあります？

シキ)お、あるぞ、食べるか？

リョウト)ありがとうございます。

シキ)食べすぎて喉つまらすなよー。

リョウト)はは、さすがに大丈夫ですよ。

シキ)はは、そうか。

練習の時以外は優しいシキ。



８;００

シキ)よし、タックル練習だ。二つ班を作って片方はタックルを受ける、もう片方はタックルするんだ。

メイ)はい！

シキ)３分続けたら１分休憩、その後はタ攻守交代だ。それを１時間続けろ！

ショウタ)え、１時間！？

シキ)つべこべ言わずやれ！

ショウタ)サーセン。

セイヤ)おりゃああ！

シキ)く、なかなかやるな。だがもっといけるぞセイヤ！

マサユキ)く、その程度かメイ！

メイ)負けるかー！

シロ)はあ、はあ…。

シキ)こら、シロ！もっとかつをいれろ！

シロ)は、はぁい…！

９;００

シキ)今度はチームランだ。

シロ)ち、チームラン…？

サキ)皆で攻め方の作戦をたてて、そのリハーサルをすることだよ。

シロ)え、でもそんなのなくない…？

シキ)それを今から作るんだ。どんな攻め方を想定できる？

リョウト)やはりシロを走らすことだろうか…。

シキ)５０m走は何秒なんだ？

シロ)え、５、６っすけど。

シキ)え、５、６！？速いな…。あのシュンよりも速いのか。

シロ)え、シュン知ってるんすか？

シキ)ああ、ホーリーズの指導をしたこともあるからな。とにかく、そんな速い選手を有効活用しない手がないな。

リョウト)では、シロをとにかく走らせるというスタンスで構成しましょう。
                                 続く