セイヤ)ああ?
サキ)う、ああああああ!
薬の効果がきれた。もう…抑えられない。薬がないと…。もうワタシは…!
サキ)ああああああああ!
ワタシは家中のものを壊した。テレビも破壊した。机も割った。
セイヤ)ちょ、おま、どうしたんだよ!?
だっテ…仕方…ないじゃなイ…!薬がないと…。ワタシはもう自分ジャいられナい…!嗚呼、破壊衝動ガ抑えられなイ…!すべて壊れてシマエ…!こんな世界壊れてシまえバいいンダ…!アッハッハッハ…!薬、薬ヲ…!ワタシにクレヨォォォ……!
サキ)アアアアアア……。薬がない…。薬ヲ…。薬さえアレバ…コンナに苦しむコトも…。ないノニ…。
セイヤ)く、薬?…ま、まさか!
ド、何処に電話スルんだ…!おい、答えてくれヨ…!なあ、何ヲするツモリなんだよ…!?怖いよ…!ワタ…私は…どうしたらいいの!?私は…一体何を信じたらいいの!?
セイヤ)もしもし!?はい、俺の妻が!そうです!早急に来てください!
誰…?誰に電話シタんだ…!
サキ)アアァァアアァアアアアァァ!
セイヤ)落ち着け!そりゃ!
う…!何ヲした…!?意識が…もうろうとする。
サキ)は!
シキ)目覚めたか。お前、どれだけ薬物を服役してたんだ?
サキ)あ、あの…。
私は気がつくと、警察署の仮眠スペースで眠っていました。
シキ)お前、初犯か?
サキ)え、はい…。
シキ)もしかしたら執行猶予つくかもな。とりあえず、しばらくはここで待機していろ。
サキ)はい…。
ふりかえるとバカなことをしました。なんで薬物なんかに手をだしてしまったんだろう。セイヤくんとの貯金は尽きちゃった。はは、私って、なんてバカな女なの…。
サキ)そ、そうだ。警察さん、私の携帯電話ありますか?
シキ)あるが。
サキ)少し貸してください!
シキ)…少しだけだぞ。
私は急いで、携帯電話の、自分の連絡先を見ました。
サキ)…。
メイの連絡先は消えていました。
終わり