シロ)さあ止めてみろ!
シロは一気にブーストをかけ、マモルの内側に走りこんだ。
マモル)く、速い…!
マモルはシロを追う。シロはマモルが近づいてきたのを確認すると、逆方向にステップを切り、走りだした。
マモル)まずい!
マモルはシロに飛び付いた。刹那、シロはフルスピードに切りかえた。
「シロくんなら絶対できる!自分を信じて進んで!」
「おらああああ!」
マモルのタックルは、シロを逃した。
リョウト)シロの…勝ちだ…!
シロ)っとお!
シロはボールをトライゾーンにつけた。
クロ)トライだあああ!
セイヤ)シロがあいつらに勝った…!
そこで無情にも試合終了のホイッスルが鳴った。しかし、セイヤたちに負の感情はなかった。
サキ)やった…。
ショウタ)試合では我々は負けた。だが、我々は今、もっと大きななにかを感じている。それは試合の勝ち負けよりも、価値があるものなのかもしれないな。
こうして、シロたちは優勝できなかったが、達成感を得て、大会は終わった。
翌日
サキ)みんなすごかったね!見ててとても熱くなっちゃった!
セイヤ)特に最後のシロの攻撃はすごかったな。
シロ)…なんか突如、脳内にサキの声が響いてな。なにがなんでも抜けないとって思ったんだ。
サキ)私の声、きこえてたんだね…。
シロ)ああ、最後はお前と共に戦ったぜ。
プルルルル
シロ)あ、オレでるわ。
セイヤ)ほい。
シロ)はい、もしもし。…はい。はい、ナーブルズのシロです。…え、それ本当ですか!?分かりました。一度確認を取ります。少々お待ちください。
メイ)なにがあったの?
シロ)実は…。
続く